帰国してより一月近く、通常練習をお休みにしています。
それは、コロナウィルスに対する国の方向性がまず感染を封じるという物で、そのための要請が出ているからです。
イギリスでは早い段階からコラテラル・ダメージを想定した集団免疫獲得の方針が発表されたようですが、さすがにその後にたくさんの批判を浴びて撤回があったという話も聞きます。
今日聞いた専門家の先生のお話では、もし全人類が三週間自宅にこもることが出来ればウィルスは封じ込めが出来るだろうということでしたが、おそらくは現実的にはとても難しく、最終的にはやはり集団免疫というところに着地するだろうということでした。
とはいえ、だからと言って出来る努力をせず、蔓延に助力するという訳にもいかず、やはり段階を見ながら、どこかのラインまでは封じ込め政策に乗ってゆかねばならないと思っています。
東京都の小池知事が、昨日東京でもロックアウトの可能性があるということでこの方策に協力するようにと呼びかけをしていました。
私は帰国後半月ほどでロックアウトとなったマニラの様子を毎日見ています。
本日も現地に在住の人が、日本でもマニラと同じようにおとなしくロックアウトを受け入れるかどうかは疑問だということを話していました。
これは、フィリピンと言う国が、この数年だけでも内戦(二年前)や洪水(去年)、噴火(ついこないだです)と言うことを経験しており、命の危機という物を日常的にリアルに感じているからだと思われます。
対して、いまの日本人は、自分の軽率な行動が感染を招いて、自分の子供や親、あるいは隣人の子供や親の命が失われかねないということまでは考えにくいのではないかと思われます。
そこまでの覚悟をもって、その命を犠牲にしたと自覚をもって残りの人生を生きてゆかねばならんのだとまで考えているなら、それは実存の問題なので誰にも口は出せないのかもしれませんが、たぶんそうじゃない。
私はそのように思ってしまうから、まだ室内での練習は再開できません。
とはいえ、どこかの段階で日本の経済問題が致命的になるラインが訪れるでしょうから、その時にはおそらく、方策が切り替わって注意しながら経済活動に戻ってくださいねというときがくるはずです。
その時になったら、それは再開したいと思います。
それまではプライベート・レッスンだけを承っておりますが、当初発表されていた二週間を経ても状況が改善されたともその見込みが出ているとも思えないので、このプレイべート・レッスンに関して、平日から土曜日にかけては活動開始当初の5000円に下げたいと思います。
衛生状態に気を付けて、無理せずいらしてください。
ヒトのいない野外の広いところで動きましょう。