まぁ、他の先生と話をしていると、大体自分の生徒さんがどうも真面目にやらないという愚痴を聞きます。
ハハハ。よく分かります。
私も中々伝えてることを真面目に受け取ってくれないので困ることが多いです。
でも、それを否定しきれない部分はあります。
もちろん、捻じ曲げて解釈して自己流にしてしまう人は論外です。
そういう人ではなく、ガツガツと頑張らない人の方の話です。
なぜそういう人が否定できないかと言うと、それはそれで正しいからです。
武術を学ぶ人は、全員が伝人として一人前の武術家になるという訳ではありません。
そのような専門家になるよりも、実は日々のバランスを取ることのほうが、本来のコンセプトである陰陽思想に合致している場合があります。
一生懸命に体得しようと頑張ることは、実は人為的になりすぎで、エゴによる執着に凝り固まりがちになっている可能性が高い。
自分の本来の欲求を知る知恵を得て、自由に生きるためのメソッドとして我々はカンフーをしているので、自分に囚われてしまっては元も子もない。
練習そのものが気持ちよくて、好きでやっているうちに結果、一人前になった、というのが最も理想的な在り方です。
それこそが無為自然、タオイズム的なあるがままの自分の生き方と言えると思います。
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いろんな生徒さん
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