最近、腕立て伏せ関係のメニューに臥虎功という物を足したということを以前に書きました。
これは立位体前屈の手の着地点を前にずらしたような姿勢から、まず頭を下に潜り込ませるようにして前に進ませてゆき、胸、お腹辺りを地面に擦り付けるようにして両腕の後を通り抜けつつ、頭を上げて行くというのが「行き」のコースとなります。
最終段階は身体をのけぞらせた状態ですね。もちろん地面についてるのは手足だけです。
そこから今度は、逆廻しで戻ります。
いい加減にやっていた昔は、何が利いているのか分からない練功法だったのですが、いまはきちんと利かせられるので非常にきついです。
特に、一往復の間に実は二回腕立て伏せをしているのでそれだけでも通常の腕立ての倍辛い。
そう、これは腕立て伏せの類なので、肘関節を完全に伸ばした状態から、完全に曲げた状態にまでフル・ストロークさせるところに意味があります。
分かってなかった昔はこれをおろそかにしていたので楽だったのですね。
腕をほぼ固定してただ胴体をくぐらせていただけでした。
きちんと腕に体重を掛けて、曲げて、伸ばします。
特に戻りの時、体重移動で後ろに重心を戻すのではなくて、手に重心を乗せたまま肘の進展力でホーム・ポジションに戻ると非常に効きます。
最初にやったときには10往復は出来なかったのですが、先日ちょっと感覚が作れてきてようやくできるようになりました。
普段の、5種類のプッシュ・アップはショートのインターバルで行うプログラムには入れずに、これはその後に独立してやるようにしたことが良かったようです。
腕立て伏せの類には様々なバリエーションがあります。
ポイントは、一種類の物の数を闇雲に増やすというよりは、種類を増やすということではないかと思っています。
荷重なども必要ない。
それだったらウェイトを使えばそれでいいという気がします。というか、荷重トレーニングは文字通りウェイト・トレーニングですね。
そうではなくてやり方を変えることで身体への働きかけを変えてゆくのがキャリステニクスなので、色々な方法で取り組むことが複合的に効果を表してくれるように思います。