と、言ったわけで一連の格闘技選手本人によるステロイド動画について述べてきましたが、通してみると面白いのが、ボディ・ビル業界の選手も格闘技業界のプロも、等しく「ステロイドはあり」だと言っているということです。
ボディ・ビルの人は「ショーなので、お客さんが大きい筋肉が見たいと言っているからやっている。喜んでもらえるならやる」と言っています。
また、格闘技の人は「結局検査をして陽性になっても興行なのでそれでチケットを買ったお客さんにその選手は出ないので試合はやらないとは言えないのでそのままやる」と実際に合ったことを引き合いに言っていました。
また、格闘技ではやられる選手の生命に関わることがあるけれどショーなら自分が死ぬだけなので選択の結果なのだとして、ステロイドで身体づくりをしている映画俳優などに関してはリスペクトしていると口をそろえて言っていました。
役作りのために肉体改造をした、などという芸能ニュースがよくありますが、ボディ・ビルダーでトレーナーをしている人が言うには、そんな数か月で肉体改造が可能になるというのは、そりゃあ薬物を使っているからだということです。
これは私もずっと問題にしていたことですね。
と、言う訳で、少なくとも興行や大規模なアマチュア・スポーツなどでは、もう多くの関係者が使用に関して認定しているということが結論としては言えそうです。
というのも、使用に関しては反対なのだけれども、漢方薬や風邪薬でも反応が出てしまうために、実際にはアマチュアでも取り締まることが出来ないからだそうです。
現在、ある素人喧嘩大会系の格闘技興行の選手が薬物使用をしていたのではないかという話題が世の中に流れていますが、一方の対戦相手も普通に飲んでいた薬の中に引っかかる物が含まれていたことが判明しています。
そういうことになってしまうのですね。
そういう大義がダムに空いたアリの穴となって、現在もう、多くの大舞台でステロイドが当たり前になっている。
インフルエンサーやティーン・エイジャーまでがファッションで使うようになっています。
かっこいい肉体のロールモデルとなるアスリートや俳優が使用しているので、必然誘導されていくことでしょう。
ドーピングと美容整形、この二つはSNS時代における精神疾患の入り口であるように思います。
他人にどう見られるかというような相対的な価値観ではなくて、本物を求めてさえいれば、そんなことにはならないでしょうに。