私たちのラプンティ・アルニスには、トライ・ダイレクションやトライアングラル、トライアングラル2と、トライという言葉が付いたサヤウがあります。
これらは、三角形に武器を動かしたりするのではなく、三角形に移動するものです。
四方向や八方向ではなくて、三角形は変わっているのではないでしょうか。
かつて日本拳法で習った三矢撃の型とトライアングラルは動線が似ていますが、ほかの二つはそうでもないものです。
なぜ三角形に移動をするのだろうと前から思いつもあまり深くは考えていなかったのですが、昨夜不意に思い当たったことがありました。
ゲリラ戦時代のエスクリマは、もっとも強い人を頂点とした三角形を作って三人編成で戦闘をしていたのだと言います。
だとすると、その時代のフォーメーション戦法で、敵に接した頂点の一人を中心に左右が展開して援護に向かうという陣形戦の練習であった可能性があるのではないでしょうか。
歴史とのかかわりで見ても、本当にいろいろなことがうかがえて来ます。