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Channel: サウス・マーシャル・アーツ・クラブ(エイシャ身体文化アカデミー)のブログ
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柔軟体操と大周天

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 前の記事に書いた通り、ここのところストレッチに凝っています。柔軟体操なのに凝っているとはこれ如何に。

 長年開脚ストレッチはやっていたのですが、床に胸が着くところまで行かなかったのは、おそらく仙骨周りの柔軟性が強くかかわっていたのではないかと思われます。

 この仙骨には、普段あまり意識することが少ないでしょうが関節があります。仙骨と腸骨を結ぶ仙腸関節という部分です。

 開脚ストレッチにはあまり関係ないような気がしてしまって私も意識をしていなかったのですが、中国武術や気功においてこの関節は非常に重要な物になっています。

 というのもそれは、この仙骨が脊椎の一番付け根の処で、頭蓋骨までを繋ぐラインの土台となっているからです。

 多くの整体やカイロプラクティックでも、この脊椎の中へのアプローチが全身のコンディションを調整すると言われています。

 仙骨という言葉の由来は仙人になるための気の働きをつかさどるからだということからも、タオや気功におけるこの場所の重要性が分かります。

 実は中国武術における整勁においても、ここは非常に重要になっています。

 仙骨と百会の統一が出来れば、それはほぼ全身が一つにまとめられたことになるからです。

 それを求める過程でうちでは周天気功や法輪気功を行うのですが、その延長にある大周天、ヨガでいうクンダリニー上昇の世界では、この仙骨に物理的衝撃を与えてクンダリニーというエネルギーが上にあがるように強要したりするそうです。

 このように仙骨へのアプローチは身体の内側の働きにおいて非常に重要であるのですが、開脚ストレッチによる柔軟化もまたそこに当たるのではないかと思った次第です。

 だとすると、ヨガにおいて柔軟体操に近しいことを行う要素が含まれているのもまた、同じところに繋がってゆく気がします。

 そんな訳で、近々ワークショップなどでこの仙骨の活性化を促す練功法をしてゆきたいと思っています。


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