この間、久しぶりに伝統舞踊のレッスンを受けてまいりました。
数年間、真面目に追求しないで自主練だけで踊ってきてしまっていたのですが、このたび少しやる気が出ました。
とはいえ、私のやる気なので、普通の人よりずっととろ火です。レッスンに行くと時間や労力を使って大変なのだけど、まぁなんとか教室までは行って消耗しないようにそこで学ぼう、というくらいの感じです。
とにかく我々は学ぶにおいても消耗を忌避します。
ローテンションで安定して継続できることが正しいとみなしがち。
もちろん、ダンスは大好きなのです。ただ近所で手軽に学びやすい、という訳でもなく、時間調整から仕事のスケジュールまで全部自分で管理しないと習いにいけないので、それら付帯業務にお疲れになってしまって。
そのダンスというのは、元はアフリカはコンゴのダンスだという物で、現在は旧スペイン領のキューバが本場となっています。
私が習ったのもキューバ人の先生です。
性をモチーフにしたダンスで豊穣を願うと言うプリミティブな物で、非常に民族性が強いためいくら日本人の私がやってもしょせんは本物にはなれないのですが、どうしても好きなのでやらせてもらっています。
今回のレッスンでは、一時間をかけてただ二種類の基本のステップだけをやりました。
それだけを延々とやります。
それこそがまさに伝統芸能の世界。自分でやってるとついつい振り付けを色々やってしまうのですが、それだと体の内側での使い方がおろそかになります。
見た目は同じように見えるかもしれないけれど、それはやってることがまったく違うのです。
その中身をひたすら。
素晴らしかった。
そういう中身のあることがやはり私は好きなのです。
伝統には民族の文化と歴史がたっぷりと中に詰まっている。