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膝の変 4

 どうも今回の膝の異変、整形外科のお医者さんでは特定が出来ない。

 どうやらいくつかの可能性があるようで、一つには膝の変系関節炎のせいでリンパが集まっていて、いわゆる水がたまった状態であるというものなのですが、膝関節には注射で抜くほど水が溜まってないとのことなのでこれは後ろに回します。

 また別のでは、反張膝と言う物が見当たりました。

 これは膝関節を逆に曲げるように負担をかけるバレリーナなどがなる症状らしいのですが、私たちも骨格そのものはそうしないまでも、内側での作用は近い物があるかもしれないので無いとは言い切れません。

 ここに挙げた二つで、骨の負担と中の肉や組織の負担から来てる仮説が出ました。

 もう一つ別に、血管に問題があるという可能性があるのですが、動脈に関してはお医者さんが診て流れは正常だと言ってはくれました。

 ただ、静脈に関しては身体の深部にあるので触診が出来ていません。

 こうなると怖いのが、深部静脈瘤という症状です。

 いわゆるエコノミークラス症候群と言う奴で、血管から水分が出てしまって足がむくんだ結果、血管の中の血漿成分が濃くなってしまうために股関節知覚の大静脈で血塊となってこれが呼吸器官に詰まることがあるというのです。

 なんというか、何重にも因果がバウンドしたお話で、タオイストとして陰陽の繰り返しが非常に身につまされるものです。

 この深部静脈瘤の発作が起きると呼吸困難が出て死に至ることがあるため、苦しくなったら即救急車を呼びなさいと言われました。

 おそらく今回のケースで一番重篤なのはこれなのではないかなあ。

 さて、膝関節そのものが悪いのではないかもしれないということが分かってきたので、患部に触れてみることにしました。

 この辺りの見立てをきちんとお医者さんに任せるのはとても大切なことです。それをしないでなんでも自分の勝手な判断でやってしまうと、ただの妄想狂になりかねない。

 浮腫んだふくらはぎを探り、必殺の一指禅気功をしてゆきました。

 初めに気が滞っている処に試みたところ、途端に首がバキバキとなりました。

 引き続き行っていくと、今度は腰部が延びて行きました。ここが延びると身体が柔らかくなります。

 ほぐれてるなあと感じながら続けてゆくと、背中、そしてやはり大椎という首と背中のつなぎ目の部分がほぐれてゆきました。

 これらはみな、インドで言うチャクラ、我々の武術では法輪と呼んでいる気功的に非常に重要なところです。

 それらのところが広がってゆくというのは、健康に良く、身体全体の動きに良い影響があるとされています。

 ここらでちょっと思い当たることが出てきました。

 それは、ここでも書いたGVT、ジャーマン・ヴォリューム・トレーニングのことです。

 いたずら半分にしていたのですが、これ、要は一度に累計何トンという負荷が脊椎の丁度神道という法輪部分にかかります。

 というか、元々そこの勁を鍛えたくて始めたことだったのですけれども。

 それを補助するために、上下にある腰部と大椎の法輪は使われることになります。 

 で、私自身は七つの法輪の内、上から二つ目の後頭部の物までは活性化が至っているらしいのです。

 これは上から順番に行われるそうで、次は大椎なのですが、私は実は昔から何度も首を傷めているので、おそらくそこは一生活性化しないのだろうなと思っていました。

 しかし、膝を治そうとすると明らかに大椎が開いてゆきます。大変に気持ちが良い。背中の法輪が働きかけて大椎を開いていってくれている感じがします。

 首を傷めて大椎が良くないがために慢性的だった肩の攣りもほぐれてゆきます。

 非常に面白い。

 ただの厄介な症状だと思っていたものが、意外なところに繋がってゆきました。

 ここで振り返ってみると、お医者さんが警告してくれた静脈瘤の発作も、足から股関節に繋がり、そこから肺に至ります。

 肺と言うのは胸ですね。

 そう、この流れと同じ流れをやはり気功でも感じるわけです。

 昔の人が工夫した伝統医学は、存外ただの古臭い迷信とは馬鹿に出来ない部分もある物ですよ。

 

 


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