本日は、初のチネイザンのクラスを受講しました。
チネイザンは気内臓と書く、中国気功に伝わる気功のマッサージです。
内臓をほぐしてゆくというものなのですが、気功では内臓に感情の気がこもっているといいます。
五行に対応した五臓六腑が感情を生み出しているので、その循環が鬱滞するとどこかで籠ってしまう。
そのために、その臓器の過剰な働きやその逆の活動の低下が、肉体と精神全体に影響を及ぼすと言う考え方があります。
気内臓は自分の気で異常に対して施術を行い、心身のデトックスをするという物です。
身の方で言うなら、五臓六腑のうち五つの臓には循環する物が溜められ、六つの腑とは物が通る場所だと言います。
なので、これは循環を促すことが本来の構造に合致しているということになります。
そのため、情の気がとどまっているのを流すと、その際に溜まっていた感情があふれ出すことがあるというのです。
そこまではいかない場合でも、内臓に触れてどこが固いか柔らかいかを見てみると、それによってどのような感情が体内に鬱滞しているのかが分かるといいます。
大抵は不安や怒り、恐れなどが溜まっているというのですが、私の場合は不安は無く、悲しみが溜まっていたそうでした。
いかにも私らしい。
気功を行い、禅の生き方を選んで、不安は忘れて心穏やかに生きられるようにはなっているのですが、幼いころから成長を共にしてきた悲しみはずっと体内に留まっていて、そこから離れることは出来ない。
悲しみは私の中の限りなく中核に近い一部です。
これがあるから、人の世の悲しみに向き合うことを自分の道として選びました。
しかし、この悲しみに執着するのもまた間違っている。
動機は抱きながらも、その力に依存することなく、改めて何一つ寄る辺ない者として歩んでゆきたい。
この技術を覚えて持ち帰り、同じく内側に抱えた物に苦しむ人たちをそこから解放してゆけたら。