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Channel: サウス・マーシャル・アーツ・クラブ(エイシャ身体文化アカデミー)のブログ
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蔡李佛拳の基本技法 9・盤と拿

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今回は、二つの基本技法を紹介します。

一つ目は盤です。

意味は円盤です。つまり、回るとか、円を描くことを意味します。

対多数戦を想定した蔡李佛拳では、基本の歩法がすでに輪を描いています。そのうえで体を回転させて基礎を練り、いつどの方向に対しても対応できるようにしてゆきます。

独特の震脚や移動をしない発勁は、この全方向性に合わせる形で進化してきたものかもしれません。

腕での動線も円が多く、特にこのことを差す場合は盤橋(プンキウ)と言います。

払いや受け、平手打ちなどに用いられることが多いです。また、虎爪や蛇形手、鶴頭手などの手形を合わせて用いることも多いです。

また、この円を描く盤橋からそのまま巻き込んで関節技に持ち込むことも多いのですが、それが今回の二つ目の基本技法、拿です。いわゆる禽拿です。

中国武術では一つの動作で打、摔(投げ)、拿の三つを兼ね合わせます。

投げも多用されるのですが、なぜか基礎技法で取り上げられるのは拿です。

この、拿はまたゆっくりと言う意味もあるらしく、練功において重要な漫練を意味しているとも言われます。

今回ご紹介した盤、拿とこれまでに紹介してきた手法を合わせて、十字訣と言い、鴻勝蔡李佛拳を構成する十大要素と規定されています。


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