換骨が進んで僧帽筋の凝りが緩和されてきてから、神道にコリが落ちていっています。
わかりやすく言うと心臓の高さの背中側くらいのところでしょうか。
こうなると、足の裏からまっすぐ上がってくる縦の軸と、横に広がる両腕の線が無駄なくつながる身体構造になります。
無駄がなくなれば、肩が凝りません。おかげで僧帽筋はずいぶん楽になりました。可動域はずいぶん広がって、両腕を高く上げて伸びをしてもとても楽です。
調子に乗って片腕を下から、片腕を上から回して背中で手をつなぐというテストをしてみたところ、これが痛い! いままで感じたことのないところに激痛が走って悲鳴が出ました。
結局、凝っていた場所が移動しただけで、日常生活での負荷自体は継続して存在しているわけです。
わかりやすく言うなら、ある物をもちあげるのに10の力が居るとして、それに対して無駄な力みがプラス3あったとします。
すると、3の分コリが発生します。
それが、体が変わったとして、10の物を10の力で持ち上げられるかと言うとそんなことはありません。
実際は、不意の拍子で何かあったりして落としたりしないように、保険でプラス2くらいの力は絶対に加えているものです。
そのために、2の分の余計な負担というのかかり続けます。
そんなわけで、確実に無駄な力は減ったのですが、だからと言ってそれによってすべての筋肉疲労が消えるというようなことはないわけです。
この、手で持つ負荷を体の内側で無駄なくまとめて、そのまま足の裏に落とすというのが、私たちのやっている体の遣い方においてはとても大事です。
それがつつがなく行われるために、筋肉や骨格を澄ませてゆくための訓練を日々しているのですが、いやいや、まだまだ修行が足りません。
日常生活には、稽古以上に多様な負荷の懸かるシチュエーションがあります。
とはいえ、稽古をして正しい体の遣い方を身につければ、ひどい凝りは必ず改善はされるのですけどね。