肩こりの真実
換骨が進んで僧帽筋の凝りが緩和されてきてから、神道にコリが落ちていっています。 わかりやすく言うと心臓の高さの背中側くらいのところでしょうか。 こうなると、足の裏からまっすぐ上がってくる縦の軸と、横に広がる両腕の線が無駄なくつながる身体構造になります。 無駄がなくなれば、肩が凝りません。おかげで僧帽筋はずいぶん楽になりました。可動域はずいぶん広がって、両腕を高く上げて伸びをしてもとても楽です。...
View Article套路の打ち方
何気なく、以前教わった表演ぽい套路の打ち方を試してみました。 そうしたら、以外に武術的な暗法の練功ができてびっくり。 世には套路は要らないという派もあるし、套路がメモ帳くらいのものでさほどに重視されていない門派もありますが、うちでは総合力を練るための方法としてやはり套路がとても重要だと再確認しました。...
View Articleビリヤード・ボールと性エネルギー
カント先生と東洋的人生観のお話の続きです。 カント先生は、「理性」に欠ける人間は、自然界の物理法則のみならず、自分の欲求に支配されている奴隷だと言いました。 この状態はもう少し穏当な表現としては、投げ出されたビリヤードのボールに例えられています。つまり、重力や運動エネルギー、空気抵抗や自分の欲求のベクトルをなぞるだけの存在ということですね。...
View Article護身術拳法と連消帯打
なかなかにひどい動画を見つけてしまいました(笑)。 https://www.youtube.com/watch?v=oazzUd0T3DE 英語がわからないので詳細が分かりませんが、W拳の先生が蔡李佛との戦い方を説明しています。 まぁあまりにひどいのですが、二つ思ったところがありまして、まず一つ目は、この蔡李佛役の人がまるで蔡李佛ができていないことです。...
View Article技撃
さて、前回W拳について書いたので、すこしそこかの話を延長てみたいと思います。 大陸のW拳の護身術性の高さが変化して、香港のW拳はかなり格闘技性が強くなったと言われています。 武術家同士の腕試しの試合で使われるようになったということです。そのようなことを技撃と言います。 W拳は元が護身術であるために速習性が高く、若い層に人気があったと言います。その中の一人がブルース・リーでした。...
View Article徒手と兵器
前の書き込みで、蔡李佛は兵器も沢山あるしいろいろな伝統武術としての要素が備わっている、とのことを書きましたので、今回はそのあたりのことを書かせていただきます。 蔡李佛がそれだけ徒手とは別のことをしていながら、なぜ技撃、散打でも一定の強さを持っているのか、ということに関する私的な見解があるのですが、それはずばり、タマタマだと思います。...
View Article4/17 用法特集の感想
今回の関内ワークショップ「用法特集」は、電車も止まる悪天候の中でした。 結果、普段から来てくれる学生さんの稽古になりました。 用法の特集ということで、普段単練でしていることの対練(組み稽古)になったのですが、ここでそれぞれがもっている套路の技などの確認になったと思います。...
View Articleバタフライ
「真実は、愚か者しか傷つけない」 これは格闘家のカール・ゴッチさんの言葉です。 ゴッチ氏はプロレス界で活躍し、ドイツ人らしいということでナチの設定などで暮らしを立てていたそうですが、その方やでは競技化以前の武術としてのレスリングを追及していた人です。 そのためか、決してショービジネスの世界で大成はしなかったようですが、知る人ぞ知る実力の持ち主として一目置かれていたと聞きます。...
View Article学びと段階
最近、連消帯打によく取り組んでいるのですが、これは我々が活動を始めて、だいぶ発勁と練功についてはやってきたからです。 昔読んだ本に書かれていたのですが、南派と北派では初学の内容と奥伝の内容が逆転していることが多いのだそうです。 この、発勁と連消帯打に関してはそこの部分なのかなあ、と私は思っています。 うちでは発勁を基礎の段階から初めていくのですが、連消帯打は上級技法なのです。...
View Articleお知らせとお願い
お知らせとお願いです。 毎年、横浜市にて源流団体である日本鴻勝館と大口地区センターさん主催の表演会を秋に開いていますが、今年は日本鴻勝館では行いません。 今回は、私たち、サウス・マーシャル・アーツ・クラブで熊本、大分の被災者の皆さんへのチャリティ演武を企画しています。...
View Article陰陽思想から観たバットマンVSスーパーマン
先日、楽しみにしていた映画「バットマンVSスーパーマン」を見ました。 ちょっとネタバレになってしまいますが、感想を書いてみたいと思います。 劇中、スーパーマンの最初の活躍は、将軍と呼ばれる武力活動家から、人質に取られた新聞記者、ロイス・レーンを救出するエピソードになります。 救出と言っても、事情がやむないためにはなるのですが、明確に暴力による解決だとは受け取れました。...
View Article4・29 文京区ワークショップの感想
SMAC、久しぶりの東京再上陸いたしました。 ワークショップのためか、今回も様々な流派や経歴のみなさんが来てくださいました。 面白かったのは、私が平素から言っている「腕は肩ではなくて、肩甲骨までだと思ってください」とか「足はお尻までが足だと思ってください」と言うのが、解剖学的には実際に正しいというのが分かったこと。...
View Articleえげつない
ここのところのWSのいくつかで、面白く中国武術の良さ、そして私たちのコンセプトを伝えられる方法として、連消帯打の自由対打をよくしています。 ある時、これをしていたところ「これって結構えげつない練習方法なんじゃないの?」という声が聞こえてきました。 いわれてみればそうです。 まず第一に、戦術がえげつない。...
View Article休日の遊び
さて、本日は珍しく連休になりまして、事前の予定もなくなったのでさて何をしようかと思っていました。 ちょうどそれを知ったお友達が呼んでくれたので、向こうの練習会の方々のところに行ってきました。 そう。他派の武術の方のところに顔を出してきたのです。...
View Article南派の看板技
中国武術には、内側の力の働きが分からないと何をしているのかまったくわからない部分があります。 特に南派で言うと、なんだか人形みたいなカクカクした動きだとか、低く構えて力任せなんだろうとかのことをよく言われます。 そのような誤解の中にあるのが、胡蝶掌です。...
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