拙力と重勁と鉄線功
最近、武林の先輩と勁力を合わせる経験がありました。 他門で長くされている方なのですが、実戦派かつ高度なことで知られる門の方で、長らく他の流派の研究もされてるかたでした。 私はよそのことはまったく分からないのですが、師父になって初めて、勁力をぶつけ合って動かせない相手に出会いました。その功の深さで信頼のできるということが分かります。...
View Article伝えることは伝えられること
ここのところ、より積極的に外の人から接していることでいろいろと学ぶことがありました。 例えば私はいつもワークショップの時に肩ではなくて肩甲骨まで腕だと思ってくださいとか、お尻までは脚です、などと言うのですが、実際にお医者さんが解剖学場それは正しいと言ってくださったり、勁力に触れてくれた先輩がどこの門と似ているなどとテイスティングしてくださったり。...
View Article少林拳のイメージ
南派の中国武術の普及活動をしていて驚かれるのは、少林拳でこんなに遣えるなんて知らなかった! ということです。 どうも日本では、少林拳は外家拳だから力任せ、速度任せ、低級、という印象があるようです。 内家拳が高級で、一方的に優れている、という印象が日本には強いようです。 内功が多いのも驚かれますし、硬功ばかりしてるんじゃないかなどと思われてもいるようです。...
View Article湘南クラス練習感想
さて、本日は天気の良い初夏の茅ヶ崎で練習。 美男美女に囲まれて、気持ちよく、楽しく練習をしてきました。 こちらのクラスはいわゆる道場に居る人々ではなく、たまたまダンサーさんばっかり。スタイルの良いみなさんが集まって、なんというか実にスタイリッシュな空気が充ちます。 中国武術の真価は、こういうところにある気がします。 勝った負けたや強い弱いではなく、心地よい時間を持てる、と言うところです。...
View Article5・15 関内ワークショップの感想
今回の関内WSは、胡蝶掌をフィーチャーしました。 うちとしては珍しく、用法の練習です。 蔡李佛と言えば、ファイト一発の一撃猛烈系拳法なのですが、しかし同時に結構橋法が沢山ある拳法でもあったりするのです。 技法の序列で言うと、段階の後のほうで取り組むもので、強力な勁を、相手を捕まえといてたたっこむという豪快かつえげつない物になります。...
View Articleあれに似ている。これにも似ている。
うちの練習を見ていたよその拳士が「八卦掌に似ている」といったことがありました。 また、この間私は肘打を遣っているのを見て「八極拳みたいだ」と言われました。 うちはいろいろな拳法に似ているようです。 その理由はおそらく、五つの少林拳をルーツに持っているためでしょう。...
View Article6・19 関内ワークショップのお知らせ
次の関内ワークショップは、六月十九日の日曜日です。 時間はいつも通り18時より20時。 場所もいつものフレンドダンス教室さんです。 エントランスは以下となります。 一般 2500 会員、準会員 2300 事前予約 2000 外国人割引 500 よろしくお願いいたします。
View Article勁が見える
先日のWSでも、普段の通常稽古にはいらしてない方々に明確な進捗が見られました。 これは組んで稽古をしている時の技のかかり方でも分かりますし、一人での練功を観ていても分かります。 発勁の様子を見ていて「お、今のは勁が澄んで伝わっている」と言うのもありますし、逆に「あー惜しい。今のはもうちょっと後ろの軸に寄せてればもっと澄んだ勁が初めから透りました」というのも分かります。...
View Article今週土曜日21日 代々木公園
今週の土曜日、昼まわりの時間で、代々木公園で稽古をしないかという話が出ています。 参加希望のかた、このページにメールください。 一般 2500 外国人 500 です。 都内やお近くの方、お気軽にいらしてください。
View Article関節を殺す
昔お世話になっていた先生が、手首や肩甲骨を使って発勁だと言ってる連中がいるけど、あんなのはダメだ、と言っていました。 当時はわからなかったのですが、今ならわかります。 もちろん、それらのやり方が一般の格闘技的なやり方とは違うとは思うのですが、一言で言うなら不完全なのです。 これは、うちの根本である鉄線の勁を理解していくうちにわかってきたことです。...
View Article技と術 運動エネルギーと位置エネルギー
前の記事で書いたことをさらに掘り下げてゆきたいと思います。 動くための力を拙力、動かないのが鉄線勁というのがおおむねのいいでした。 私は科学的なことは分からないのですが、これって運動エネルギーと位置エネルギーって奴の話なのではないかと思います。言葉が間違っていたらすいません。 ちょっとイメージしてみましょう。...
View Article筒を形成する力と他力と天神合一
前回までのお話のさらに続きをいきたいと思います。 前回では、大切なのは動きでは無くて重心を集める定力を自分の内側に作ることであり、拙力による技ではなくて練功によって体に宿った術だと書きました。 そういえば、手偏に出ると書いて拙と読みますね。まさに自分自身から出る力が拙力であるということを彷彿させます。 この拙力をいかに使わないか、どれだけ消せるかが大切なことです。...
View Article三昧
昨日もいつもの練習日だったのですが、月に一度の遠方からの学生さんが来ているので、なるべくおみやげを持たせてあげようと思ってやっているうちに、気づけば四時間練習してました……。クレイジー……。 短打錬法という自由対打をやっていると、いつもついつい時間が飛び去っていってしまいます。キング・クリムゾン!!...
View Article扣打の文化
少林寺には、有名な白衣殿の壁画という物がありますね。 僧たちが練拳している様を描いた歴史的資料です。 ここの描かれている姿を見ると、まさに蔡李佛拳はスタンダードな少林拳の直系だなあと思わされます。 この絵を見ると、姿勢は我々と同じでも、嵩山少林寺では開合を使っているのがうかがえもして、それをしない鉄線功がやはり南進してからのものなのかもしれないとも想像できます。...
View Article九月のチャリティ企画「肉体文化芸術祭」のご案内です
今回の共催団体の横浜カリ護身術練習サークルさんが、九月のチャリティ企画の専用ページを作ってくれました。 https://sites.google.com/site/nikubunsai/home 参加してパフォーマンスやワークショップをやってくださる方と、会場でスタッフをしてくださる方を募集しています。...
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