この週末も、ちょこちょこトークセン修行が出来ました。人と会ってはやらしてもらっています。
難しい、股関節のこわばりをうまく改善できたのが嬉しかった。
別の人の肩周りを調整したら、うまく視界が明るくなる現象に至れたのも嬉しかったかな。
これは、整体や気功などでままあることです。
理由は分からないのですが、気分が良くなります。
本職のセラピストの女性にやらしてもらったところ、そちらは打ったところが熱くなるという現象に成功しました。
これは恐らく、気血の巡りが良くなって起きる現象なのだと思うのですが、自分以外で起きたことはありませんでした。
やはり、セラピストなどをしていて身体感覚が強い人の方が自己調整力が強くてこういうことが起きやすいのではないかと思われます。
そのようにコツコツとハンマーを振るって人の身体を研究している日々ですが、先日あるコラムニストがラジオに出ていてトークセンについて語っているのを耳にしました。
呪いの書いてある棒をあてがってそれを上から叩く罰を与えているようにしか見えない健康法、などと面白おかしく馬鹿にしたような言い方をしており、司会者の男性も「そういう物でも効くと思っていると効くこともあるからね」という形にまとめていたのですが、いやいや、トークセンはどちらかというとただのツボ押し棒を当てて肩たたき棒で叩いて肉を柔らかくするというものすごく物理的な施術。
それを、ラジオという絵面の見えないメディアの中でいかがわしい儀式のようにはやし立てるとは風評被害もいいところだ。
そう思っていたところ、そのコラムニストの人がものすごく変な人で、なんでもかんでもスピリチュアルにこじつけるタイプの人だと言うことが分かってきました(放送中でも少し馬鹿にされていた)。
本人は「好きなスピリチュアルを健康法と結び付けたい」と言っていましたが、ホントに自分で意識的に無理やり結び付けてしまっている。
この人がトークセンを受けに行った時のルポがたまたまネット上で見つかったので読んでみたのですが、そこでもその様が如実に描かれていました。
普通に整体だと言ってやってるトークセンの施術家に対して「邪気は払えますか?」としつこく質問し「邪気とかは……ちょっとわからないんですけど……」とその人を困らせたり、編集者に「なんで邪気なんですか」と突っ込まれたりしていました。
まぁ、そういう天然のキャラクターの人なのでしょう。
ただ、そのキャラクターが、良くいるスピリチュアルの人の典型で、なんでもこじつけるというのはいささか引っかかりました。
いつもここで書いているように、オタク、オカルト、スピリチュアルを私は三大逃避傾向として否定しています。
そうやって妄想に引きこもって現実から逃げている限り、良くなることは難しい。
自分の問題を改善するということの対局にある行為だと批判しています。
変なところに入った力を抜いて神経や精神の状態も改善させるためのトークセンまで、妄想をこじらせてゆくためのおまじないにしてしまう……その手の人たちの不健康さは底が知れない。
確かに、ブッダを意味する文字が書いて有ったり、施術の前後に合掌をしたりしますが、それはトークセンが古い文化であり、伝わってきたタイが仏教国だからです。
それはスピリチュアルとかいう浮ついた物ではなくて、マジメな宗教であり、その国の独自の文化です。
そういう物を、自分のエゴのエサとしてむさぼる姿勢は関心出来ません。
それはいわば勝手に相手を自分の運命の人だとか嫌だとか言うけどホントは好きなんだろうと迫るストーカーのような物です。
他人の文化と接する時には、相手の意思の理解を見失わないように。
これは武術でも同じことです。
うちに来る妄想オタクの人達の中には、護身術やスピリチュアルを求める人も居ますが、そういう物も格闘技も内では取り扱っておりません。
やっているのは、伝統文化であり伝統武術です。
その伝統の中核にある思想を理解してください。
それと、トークセンは怪しい儀式ではないのでどうか誤解のありませんよう。