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Channel: サウス・マーシャル・アーツ・クラブ(エイシャ身体文化アカデミー)のブログ
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ブーマーたちの典型病弊

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 ちょっとね、こういう記事がありまして。

 いや、途方にくれたお話です。

 私は以前から、いい歳をした人の心理的発達の乏しさについて嘆き憂いてきたのですが、まさにここにはそのことが書かれている。

 心理的発達には環境的要因の影響も大きいそうですから、これはよほど家庭がきちんとしているか、あるいは自ら望んで学んでいない限りはこの国において少年期を過ごした人がまっとうな精神を養うのは非常に難しいことだと思われます。

 彼等少年期の人間に影響を与える「大人」というのがなにせこの記事にあるように、精神的に成熟出来ていないのですから。

 以前に、この国に生まれた若い人たちに送るメッセージとして「あなたたちはまずクズになるでしょう」ということを書きましたが、この記事はまさにその背景を描写しています。

 幼い子供の親などと言うのはまあ大抵、20代から30代、上を見たなら40代も近年珍しくもないでしょう。

 その親の親世代がここで書かれている50、60代です。

 三代前が発達不全で大人になれていないのですから、それに育てらえた親が子供の心理をまっとうに発育させることがどれだか逆境下にあることか。

 よって目の覚めたいまの若い世代はみな「OK BOOMER」と暗愚無明の老人たちに見切りをつけて自らで自らを学ばせて歩んでゆくしかなくなります。

 このところ書いてきたように、良い老人にはインスタントになれるとは思えません。

 若い頃から実があった人が、老いて中身のある老人になるのでしょう。

 そうでないままただ弱り衰えて老人になった人が、行動力も向学心もある若者に一体なにを出来ることでしょうか。

 せいぜい邪魔にならないように引っ込んでおくことくらいしかないのではないでしょうか。

 いま、世界中で若者たちが老人たちに怒り、彼らの負債を引き受けて改善しようとしている。

 そのために自ら学び、行動している。

 Z世代と言う言葉は、生まれた時からネットのあったデジタル・ネイティヴ世代のことを指すと聴きます。

 彼らは腐敗した老害の言葉などに耳を貸さなくとも、自ら世界中の物事を学んで行動が出来るということです。

 老人たちが「誰も相手にしてくれない。相手にされたい」などとクズのようなことに全情熱と余力を費やしている間に、自ら学ぶ者たちは世界を支えるべく歩み続けている。

 このような状態を作った背景は、もちろん歴史的経緯を反映した政権の選択に由来します。

 自ら学び、行動すると言う選択に乏しかった世代には、それらの影響が極めて大きかった。

 そのために心理的発達は大いに未発達となってしまった。

 我々中年期の人間は、人生の途中から自ら選択し、学び、行動すると言うデジタルの力を得ました。

 老人たちの側に着くのか、若者たちの側に着くのか、それは個々人の心にゆだねられています。

 私は未来のために着きたいと思えたことを、本当に幸せだと思っています。 

 昨年「親ガチャ」などと言う言葉がマスコミで取り上げられましたが、本当に重要なのは親ガチャだけではなく、どのような自分になることが出来たかという自分ガチャなのではないでしょうか。

 相手にされたい老人から未成年まで、自分を得ることのできなかった外れガチャの人格の連中が、日々ジョーカーや爺カーとなっています。

 我々は同じ生命の力を、世を良くするために用いることが出来る。

 幸いとはそういうことではないでしょうか。


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