以前に、同級生の子が「〇〇さんはすごく勉強ができるんだって」と言っていた時に、またいつもの煩い習性が首をもたげて、軽く小言を言ってしまったことがありました。
この教室に居る段階で、本当に勉強ができる子なんてのはまず居ない。そんな狭い範囲で誰が出来るとか誰が出来ないとかに囚われるのはまったくの無駄で、そういう横並びで物を判断する習性が付くと外の世界で完全に通じない出来損ないになるから辞めなさい、というようなことを言ったのです。
あながち間違っていなかったことが今回の焼け野原で証明されたように思います。
クラスのほとんどが落第で最高得点が80点台。
平均点と最高点が30点くらいしか変わらない。
全員ドングリの背比べですよ。
そんな中で横の人を見て程度を計ってたら、そりゃあみんなまとめて焼け野原になりますよ。
学校を卒業するころには本来の目的の全国試験があります。
それに合格して初めて国家資格獲得です。
クラスでの順位なんかなんの関係もない。
今年の受験生の内、半数ほどは国試で落ちたそうですから、あくまで国試基準に物差しを設定しないとまるで無意味です。
そんなご近所のマウントレベルのクラス内での基準なんて実に馬鹿げた物だと言えましょう。
横の人なんて見てないで、世界の現実としての問題と答えだけを観る方が良い。
そしてその世界の現実を近しく接するには、総合的な知力とリソースの管理が良いのであろうと思っています。
テストの答えだけ丸暗記しようとせずに、科目でやっている内容そのものを理解しようとすること。
そのためには現実の世界を理解することが必要です。
膵臓の働きについての知識がいくらあっても、じゃあ現実的に膵臓ってどこにあるのかが分からなければそれは死んだ知識です。
筋肉の一つ一つに関しても同じことです。
ちゃんと自分の身体を知って、それを使えること。
そうやって得た一つ一つの知識が有機的に繋がるということも重要でしょう。
筋トレをし過ぎると血尿が出ます。
これは筋トレで死んだ細胞が排泄されるからです。
一方、腎臓を打撲しても同様に血尿が出ます。
また、尿道自体が傷ついても血尿が出ます。
これらを一つ一つ別のこととして覚えるのではなく、泌尿器系の機能全体を理解してしまった方が確実に有効です。
また、これらをバックアップするためにも「プロレスラーは受け身の時に背中から落ちるからよく腎臓打撲性の血尿が出るって言うなあ」とか「某武術家は立木を殴る訓練のし過ぎで泥水みたいな血尿を出したなあ。つまりあれは細胞が一度に沢山死んだからだな」などと言うような実例のエピソードがあれば、これはより自分の心に書き込みやすくなるでしょう。
脳の海馬に丸暗記させるという身体能力任せの情報とは厚みが変わってくるはずです。
そして、それらを行うためにはリソースの管理がやはり重要だと思われます。
時間の不利を克服する有効な方法はまずありません。
物理的に時間の長さを克服する方法に、人類はまだ至っていないからです。
ならばもうこれは、テスト前から勉強するしかない。
そのために最も有効な方法は、授業の内容をその時々で理解しようとするということでしょう。
授業中寝ていてテスト前に徹夜で勉強というのはもっとも効率が悪い。
ヴァイタリティの管理も重要です。
つづく