肉文祭で、師父が気功のワークショップをしてくれました。
その中で、大きな位置を占める七つの経穴を活性化させる気功をレクチャーしたようです。
それらはまたの名を法輪ともいう物で、気功の原点であるヨーガではチャクラと呼ばれる重要な部分になります。
気功ではそれらの穴所で気が詰まらないようにすることを重要であるとしています。
ワークショップを受けた友人が、胸にある壇中という穴所がどうも詰まってうまく通る感覚が分からないと言っていたので、私の壇中を触らせてあげました。
穴所で呼吸をすると、その部分が伸縮します。私がレッスンでよく言うむにむにが起きます。私たちの言うその部分の「膜」が動くのです。
友人が驚いてくれたので「ここだって動くんだよ」と眉間の上にある印堂穴も触らせて、動かして見せました。骨と皮しか無いように思えるところも、薄--い膜が皮膚の下にあります。
すると、それを見ていた武林の兄弟が興味を持って確かめては感心していました。
彼は天才で見たことはすぐ出来る男なのですが、こればかりはさすがにすぐには掴めないようでした。
それを可能にするのが気功です。
決まった練功を行うと、必ず穴所は開いて動くようになります。
人間は赤ちゃんのうちは穴所が柔らかく開いていているのがだんだんと固く閉じてきて、やがて完全に閉じたときに老死すると言われています。
気功ではそれを柔らかくすることで健康と若さを保つという理屈です。
そして、この気功を武術でも用います。
穴所同士を繋いで身体を動かします。
そうやって、全身の穴所が繋がった状態を「線」と言います。
そのために、我々の武術の功を「鉄線功」と呼びます。
身体の内側に鉄の線が徹ったような強さを出すのですが、その方法は柔らかさから来ています。
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チャクラと経絡と膜と線
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