表演武術をやっている人は非常にスポーティな練習をしているために西洋体育的な能力が高いのでしょうが、伝統武術をしていると決してそうなると言う訳ではありません。
特に、心肺系の能力、持久力に問題が残ります。
これはフィリピン武術でも同じことで、スポーツとして行っていないので、基礎的な身体能力が高い人がやっているとは限らないし、やったからと言って身体能力が高まるとも限らなりません。
ですので、体力に自信がない人が行っても女性や子供が行っても出来る内容だという部分もあるのですが、やってもやっても肉体的向上に乏しいと言う部分も存在します。
そのために中国武術には身体を基礎から作り替える練功法があるのですが、これもまた心肺能力に直結しているとはいいがたい。
私は格闘技を引退してから中国武術に移行したのですが、総合格闘技ほど身体に負担をかけない一方で、こういう部分も存在する訳です。
単純に筋力、筋量でいうなら練功法をしていれば充分だと思うのですが、どうしても体力が落ちてゆく一方の中年男性としてはスタミナ、心肺系の向上も欲しくなってくるのです。
単純に考えれば、心配能力の向上にはロードワークと水泳が良いでしょう。
しかし、私はすでに膝を壊しているので走れません。だから格闘技を引退したのですが。
また、水泳はするのに設備が必要ですから時間と場所が限られます。
これは私の、身体向上には場所や時間の制約を設けない方がいいというモットーから外れることとなります。
となると、どうするかというと、これがやはりHIITなのです。
部屋で数分のトレーニングで心肺系が向上できる。
最近自分でも驚いたのですが、四階くらいまでなら階段で登っても疲れを感じなくなりました。
マウンテン・クライマーズを含んだ運動を日々行っているおかげだと思います。
まさかこの年で、こんなに心肺系が再向上するとは思いませんでした。
一日何十分も走れない忙しい方にお勧めです。