Quantcast
Channel: サウス・マーシャル・アーツ・クラブ(エイシャ身体文化アカデミー)のブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3388

木人との時間

$
0
0

 最近は、老師の所で木人功を教わっています。

 もちろん私がやっているのでウィンチュンの物ではなくて(いや私、珍しい目の大陸系の詠春拳、やるんですけどね)、福建の鶴法系統の物になります。

 これが非常に良い。

 何も習わずにただ木人の前に立つと単なるダミーを使った手業の練習になるのですが(それでも充分サンドバッグ的な練習としての意味はあります)、そこは功夫、やはり別の練功をするとまた別の深みの効果があります。

 木人の場合は、まず一つ目は発勁の強化。

 これもやはり、サンドバッグ的な意味ではありません。

 定力の作りとしての意味です。

 もう一つは、内門から外門、そこからまた内門というダイレクションの練習です。

 手業だけの練習では当然手さばきが向上させられるのですが、実は足さばきの練習が物凄くできます。

 そして、その足さばき、移動の練習は実は、先に書いた定力があっての移動となります。

 ですので、手業→勁→定力→移動と言う全部の練習が出来てしまう。なんてパッケージされた素晴らしい練功。

 やってて感じたのですけれど、これ、ずーーーーーーっと昔、もう十年位前にここでかいた「勁力による移動」なんですね。

 蔡李佛で桃白白と呼んでいた奴です。

 自分の勁力によって移動する。

 木人でのダイレクションの練習も、橋法での勁を使って移動します。

 これは実際には相手に対する抑圧効果にもなっていて、非常に実用的な功力だと言えましょう。

 そうやって身体を「正しい」状態に維持しながら練習をしているとだんだん入静してきます。

 これが大切なことです。

 私にとっての武術の意義、静けさの中にある瞑想状態です。

 ですのでやってるとついつい時間を忘れてしまう。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3388

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>