ちょっと長くなりますが、武術で生きてみたいと少しでも思われる方がいらっしゃったらぜひ聞いてください。
我々SMACでは、以前から支部長になってくれる方を募集していましたが、この度、その募集を拡張いたします。
ただの支部長ではなく、これまで武術の経験はないけれども、武術をやってみてこんなことをしてみたい、という案のある方に、我々の武術を支部長待遇でお譲りいたします。
私自身のこれまでの軌跡が、少林武術の中にある心意把という物の横への広がりである心意拳、および形意拳の学習と、そこから南に進んだ南派少林拳の伝統の保持であり、さらには昨今、フィリピン武術とのつながりまでを、フィールド・ワークにて確認、および伝系を受け継ぐことができました。
地理的に言うと、シルク・ロードからフィリピンまでの長い道のりのアウトラインを掴んだ感じです。
このような研究に、フィリピン武術で15年、中国武術で10年以上を費やしてきました。
それにしても、僥倖で限りなくラッキーだった結果です。
もし、個人でまたこのようなことを一からしようとすれば、それ以上の年月やさらに莫大な経費、労力がかかってしまうことは想像に難くありません。
しかし、門外の人間ではなく、門内の継承者として、奥秘に隠されたものまでの教伝を受けるためには、どうしてもこれは必要なものでした。
とはいえ、同じことを次の方が繰り返してはここから先のことにいつたどり着けるのかが見えてきません。
そこで、私のいま至っているところまでを、短期間、格安経費にてお渡しいたします。
それを手にして、次に引き継いでくれる方を求めています。
全伝を受け継いで後継者になれということではありません(もちろんそういう方はそれで歓迎いたします)。きちんと外部に通じるまでの実力をステータスを手渡しますので、それを持って外に打って出て行ってほしいのです。
どのような形でかはその人次第です。
「ヨガのインストラクターをしているけど、それが少林寺に渡ってどのような気功と武術になっていったのかを自分の中で研究して、教室で広めたい」や「フェンシングの選手をしていたけど、大航海時代にフィリピンに渡って土着化したアルニスを体得して比較検討して研究したい」というような学術的な物でも良いと思いますし「引きこもりの子供たちの運動不足を解消するためにアルニスを使った活動をしてみたい」ですとか「カトリックの教会に居るのだけれど、礼拝にくるフィリピンの子供たちに国技を教えてあげたい」というような社会的な物でも素晴らしいと思います。
一般の道場やジムなどで、いっぱしの段階になるまでのことを考えると、まずは初段程度になるために二年から三年、支部長補佐くらいに自由が利く立場になるまでに十年近くかかってしまいます。それでは、そのころにはもう体が万全ではなくなっていたり、身動きがしやすい環境には居なくなってしまっているかもしれません。
経済的な面で言うなら、道場によっては入会金に数万円、年会費に一万円、道着に一万円、毎月の月謝に一万円と、はじめるのに五万円ほど必要になるところは少なくありません。
道具が必要な武術なら、三万円から十万円ほどがそれに追加されます。刀などを使う物なら、中古車が買うくらいの金額が必要になることもあります。
そうなるとどうしても、親御さんが世話をしてくれる若い人か、引退した高齢の方の趣味になってしまう傾向が強くなります。
その反面で、後継者不足の流派が多いと言うのが現実です。それはあまりにも、人がもったいない。
技術と立場はこちらでご用意いたします。お人柄と行動力を分けて欲しいのです。お金はいただきますが、破格に抑えられるようご相談にのります。労力を支払ってください。一緒に活動してゆきましょう。
武術で人生を冒険して行ってくれる、マーシャル・アーツ・アドベンチャラ―を求めています。
面白いアイディアをプレゼンしてください。
「外部と行き来の難しい離島で趣味の教室を開きたい」や「人里離れた牧場のペンションで暮らしているのだけれど、そこにアルニス・ヴィレッジを作ってみたい」というような個人的な物でももちろんOKです。
武術の可能性を開いていきたいと思います。
ぜひ、こちらまでご連絡ください。