4月にご好評をいただいた海賊武術の練習会を今月また行いました。
海賊武術なんで当時の物であればなんでもよいのですが、とりあえず肩慣らしにアルニスのサヤウをしました。
それで海賊武術のヴァイブスをなんとなく感じていただいたところで、本編のタピタピに。
本当の起訴段階ではすべてを一つの防御で受ける練習をして一番安全な形を身に着けてから行くはずの、左右の手でバラバラに力の方向を感じながら受けと攻撃をしてゆくという練習にいきなり入りました。
今回はアルニスを基本からしっかり体得するというよりも、全体の流れを感じてそこに乗るということをテーマにしていたのです。
そのため次から次へとおかずになる新技をそこに投入してゆきました。
その中には空気投げや発勁という現代格技では用いられないタイプの物もあえてぶっこみました。
当然、これらの物はきちんと体得しようと思えばものすごく時間をかけて訓練をしないといけないものかもしれません。
でも、あえてそこをなんとなく流したのが今回のポイントでした。
一つ一つの技にこだわらず、渦巻く力の波に無心で乗ることを楽しむことが大切だと思ったのです。
フィリピンでアルニスの練習をしていた時も、一つ一つ止まって確認して練習しているとグランド・マスタルから「そういうのはモダンなんだ!」と言われたことがありました。
流れの中でとっさにパッと出た動きこそが自分の使うべき動きだという考え方なのであろうと想像しました。
そんな、体験者を慌てさせるような今回のワークショップ、来てくださった皆さんが楽しんでいただけたならそれが一番の喜びです。
ダンスのように、自由に動いて楽しんでほしいのです。
みなさんありがとうございました。