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Channel: サウス・マーシャル・アーツ・クラブ(エイシャ身体文化アカデミー)のブログ
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7月関内ws感想

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 今回のWSでは、エスクリマに勁を入れるということをコンセプトに行いました。

 そのために、最低限かつそれさえできれば勁が通ると言う練功を久しぶりに公開し、それを説明してからそれらを活用しつつエスクリマを行うという流れで。

 ラプンティ・アルニスが蔡李佛と蔡家拳の流れを引いていることから考えると、このような練習は非常に本質をついたものだと言えると思います。

 もちろんこれらはタピタピなどの対人練習でも行うのですが、今回はまずはサヤウでのみ。

 ただ速く振り回すということではなく、しっかりと体内の勁を練ってゆくことを意識して行うと、とたんに負担のかかり方が変わってきます。

 外見だけでは決して分からない奥深い世界に至ることを思うとき、フィリピンでの私のカンフーを観たグランド・マスタルが「お前のカンフーは俺たちのと同じなんだ。これはカンフーなんだ」と言って嬉しそうに私がやったのと同じ鳳凰の姿勢を取ったことを思い出します。

 あれは、ただの表現だと思っていたのですが、実はこんなにもダイレクトに同系だったということを思うと、あの嬉しそうな顔の意味も分かります。

 一体なんという遠くから旅をしてきたものが出会ったのでしょう。

 インドからやってきて、少林寺から南に下り、香港を経由してさらに南にわたったものと、東の日本に分かれた物が再び出会っていたのです。

 それらを象徴する鴻の姿。

 そこに意味される内勁。

 これらの、長い歴史と多くの人の手を経て受け渡されてきた伝統を、また次に向けて引き渡してゆけるならば、それは非常にうれしいことです。

 次回の関内WSは8月20日の日曜日です。


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