本日の午後は毎月おなじみのWSで、「長短自在」特集でした。
これは伝にある言葉で、同じ動作で遠間ででも近間ででも使えるという意味です。 遠距離での攻撃に対する払い、接近距離での打、密着状態での靠と、まったく同じ動きで違う部位で当てる研究をしました。 今日参加してくださったのはすでに内側の功が出来始めているみなさんで、まだいろんな当て方には慣れていない物の、要はすでに持っている勁を迷わずキホン通りに用いるだけなので、戸惑いながらもお互いひょいひょい飛ばしあえていました。
これが感覚として当たり前になってくると、我々の戦闘理念である、勁力の鉄球がゴロゴロ転がって手当たり次第に叩き潰すという概念がつかめてきます。
腕を伸ばしてそこの距離で攻防するのではなく、とにかく体で相手を轢き倒すようなつもりで進んで行き、避けられても踏み込んでこまれても、どこかで接触してそこから勁力を伝えると言うものです。
こうなるともう、攻防の技や投げるとか抑えるとかはどうでもよくなります。ただ肩でも背中でもで相手に触るだけ。そのちょっとした動きで軽く触っても、相手が大きく跳んでゆきます。
このような攻撃を靠と言い、私もとても好きな用法です。これは内勁を重視した中国武術の醍醐味のようにも感じます。