今朝、いつものルーティンをしようとしたところ、前腕の腱に張りを感じました。
まだ前にやった腱のトレーニングの疲れが残っている。
これでは、前腕に負担を掛けるような運動はしないほうがいい。治ってからでないと逆効果です。正しい成長が叶いません。
そこで本日はプッシュ系の予定を変更して予備のトレーニングにシフトしました。
やったのは、その場でゆっくりつま先立ちをしてゆっくり戻るカーフレイズと、ブリッジです。
これに例のロープハングを加えると、中国武術の入門者にはお勧めしたいメニューとなります。
ロープハングは手の腱を鍛えて、カーフレイズは足の腱を鍛えると言います。
そしてブリッジ、鉄板橋は脊椎の柔軟化と強化に役立ちます。
つまり、これをすると手先から足先までの身体の一列の繋がりが鍛えられる。
それも、ただの筋肉ではなくて腱や脊椎と言った重要な場所がです。
脊椎自体はただの骨ですが、その中には他には換えがたい神経があり、髄液が循環しています。
言い換えれば脳の一部であるとも表現できる重要な部分です。
少林拳の根幹である、易筋と洗髄がこの三つのキャリステニクスでは期待できます。
これらは、急激に成長させようとすると傷つきやすいデリケートな場所です。
正しいやり方で時間を掛けてやってゆくのが良いでしょう。
見よう見まねではなくて、きちんとした指導者の元で習うのがいい。
または、コンヴィクト・コンディショニングのやり方にのっとって少しづつ。
そうすると、半年後、一年後には明確な変化が訪れていることでしょう。
日本で多くの中国武術修行者が何も獲得できないのは、練功の仕方を教わっていないからです。
扱うべき身体を持っていないのに、情報ばかり無差別にため込んで頭でっかちになってしまっている。
だから既存の出来ていない素人の身体でタイミングや体重移動や瞬発力を扱って中国武術の真似をしようとする。
それではいつまで経ってもたどり着くとは思えません。
まずは、使い物になる身体を獲得しないと。
上の三つの練功をで身体を作り変えると、力の感覚が体感できるようになります。
その流れを体内に持っていると、それをどう使うのかとか、そこに何を流すのかというレベルの話が出来るようになります。
経絡の活性化という言葉に置き換えてもいいかもしれません。
体内の経絡を自覚するには、腱や神経と言う元々強く力が働いているところの感覚を活性化させられると、とっかかりにしやすいということではないでしょうか。