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Channel: サウス・マーシャル・アーツ・クラブ(エイシャ身体文化アカデミー)のブログ
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ボクシングと近代史の話 6

 さて、このラーマ一世の王宮に乗り込んで来た道場破り、タイ側の資料では「ムエファラン」の使い手だったとされています。 ファランとはフランクが訛ったタイ語で、白人全般を示す言葉です。決して花郎のことではありません。 ムエはムエタイ、ムエカッチューアー、ムエパン(プロレス)のムエで、戦いなどを現す言葉のようです。つまり、白人武術、くらいの意味の用です。...

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ボクシングと近代史の話 7

 タイではボクシングとタイ武術の試合が行われて、その泥仕合を重く見たラーマ一世は、インド武術にルーツを持ち、功夫を実質的な母体とし、日本武術を取り入れて作られた既存のタイ武術に、さらにボクシングを取り入れて拳法を単体で完成させることに取り組みました。 そうして作られた拳法、ムエ・カッチューアは、ラーマ一世統治下にあった現在の周辺国にも広まりました。...

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ボクシングと近代史の話 8

 セポイとは英語読みだそうで、正しくはオスマン語でスィパーヒーと言うのだそうです。 意味は「軍人」だそうで、騎士階級のことを指していたと言います。 この言葉を受け継いだ人々がインドにもおり、それがセポイと呼ばれる傭兵集団として知られています。ここで一旦中東の騎士制度が介入してくることが、キャリステニクスの歴史から見ても面白い。...

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いま再び、ジョジョの奇妙な冒険について 1

 さて、ボクシングを縦軸として列強とアジアの身体文化について長々書いてまいりましたが、その激動の時代の中で思い浮かぶのが、ジョジョの奇妙な冒険です。 いや、色々なことが見えてくるほどに本当によく調べて書いてあるということに驚かされます。 第一部は、1880年から始まっていると言います。 セポイの反乱が終わったのが1958年。 ボクシングのクイーンズ・ベリー・ルールが施行されたのが1867年です。...

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いま再び、ジョジョの奇妙な冒険について 2

 ジョジョの奇妙な冒険の第二部「戦闘潮流」は、1938年を舞台にしています。 第二次世界大戦が始まる前年であり、アジアでは日中戦争の最中であり、ドイツではナチによるユダヤ人の弾圧が始まっています。 主人公のジョセフは、主人公はノリの軽い青年、ジョナサン・ジョースターで、彼は冒頭、街の荒くれ者(ブルートと呼ばれている)に泥棒と誤解されて殴り掛かられます。...

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猫人間 1

 先日、お友達のダンサーと話をしていました。 彼女はものすごく身体が柔らかくて、柔軟性に関してはこれまではダンスで苦労をしたことはなかったようなのですが、去年から新しい先生のところで踊るようになったところ、体幹が無いことを指摘されて悩んでいます。 そこで私の見立てを伝えたのですが、彼女は恐らく過剰運動症なのです。...

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猫人間 2

 過剰運動症らしき猫人間に、いくつかのキャリステニクスをお伝えすることになりました。 腕立て伏せが出来ない女性でも、壁立て伏せからなら入りやすいことでしょう。 負担の少ない物から始めて、腱や関節を育っててから筋肉をゆっくりと付けてゆくというこのやり方は、私のように運動で障害を作りたくない人のみならず、トレーニング初心者にも適している素晴らしい体育法だと思います。...

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習慣化による体質改善

 トレーニングは、急激な負荷をかけるのではなくて習慣化させるような負荷の掛け方がよいのだ、と書きましたが、これに関してちょっと詳細を述べてみましょう。 ここに関しては、そもそもの身体を換えると言うことに関する思想の部分が反映されます。 もともと、人間の身体というのは現代文明より早くからあります。...

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トレーニングの頻度と強度

 トレーニングは、まとめてやらずに分散して日常化させると身体が早く適応するので良い、ということを書きましたが、それでは毎日やらないといけないのか、と受け取れてしまいますかと思います。 そのペースでやると、恐らくは負担が大きすぎます。 鍛える場所を分散させるにしても、体力そのものが低下してしまって免疫力の低下などが起きかねません。 基本、トレーニング日は週に二日で良いのではないかと思っています。...

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大江戸バーリトゥード

 さてさて、少し前まで、ボクシングの歴史について書いていましたが、実は江戸時代にボクサーが日本に来ていたという話があります。 中里介山先生の「大菩薩峠」は、江戸時代を舞台にしたお話ですが、そこに西洋人のレスラーが出てきます。...

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道のり

 最近、MOROHAの曲をラジオで聴いて、改めて衝撃を受けました。 いや、YOUTUBEで観た時にはまぁいつものMOROHA節だなくらいに感じていたのですけれど、しっかり聴いたらやはり刺さります。 今回聴いたのはこちらの曲となります。https://www.youtube.com/watch?v=sGbTErAWHcM   これは、20年くらい前の私の気持ちにとても似ています。...

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伝統的なグリップと腱

 最近、グリップ・ワークを始めました。 と、言っても、おなじみの握力を鍛えるハサミ状の道具を使ったり、ゴムボールを握ったりはしていません。 古典的な身体操法におけるグリップ力というのは、いわゆる力でぎゅうぎゅう握りしめる物とは少し感覚が違うのです。 よく、力の弱い子供や女の子が強く何かを握るとこのぎゅうぎゅう握りをやります。 文字通り、内側に向かって肉を締める握力の発揮です。...

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自分の言葉

 ある、有名女優さんがラジオで話しているのを聴きました。 大手事務所のオーディションでグランプリを取って、国民的な若手女優としてもう二十年近くやってきた有名な方です。 そのキャリアのため、大物の印象があったのですけれども、話している口調はとてもフレッシュな感じで、まるで最近メディアに出始めた女性のような感じだったで意外に思いました。 しかし、その後の話を聴いて納得した物です。...

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お勧めの練功

 今朝、いつものルーティンをしようとしたところ、前腕の腱に張りを感じました。 まだ前にやった腱のトレーニングの疲れが残っている。 これでは、前腕に負担を掛けるような運動はしないほうがいい。治ってからでないと逆効果です。正しい成長が叶いません。 そこで本日はプッシュ系の予定を変更して予備のトレーニングにシフトしました。...

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関節の柔軟さについて

 毎日運動をして身体を育ててゆく中で、どうしても身体が固まるということがあります。 筋肉や靭帯、腱などが強くなる過程で硬直する場合があるのでどうしても避けられません。 それを放置しておくと、柔軟性の無い強張った身体になりやすい。 そんなの平気だよ、とケアをしなくても生まれつきグニャグニャに柔らかいという人も居ますが、結構な確率で前にも書いた過剰運動症であったりします。...

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柔軟伝説の嘘

 一般的に「関節の柔軟さは怪我を防ぐ」という考えは浸透していることです。 それが思慮の浅さから「柔らかければ柔らかいほど良い」という発想に至ったのだと思われます。 この説の支持者が引き合いに出すのは、脱力をして転ぶと柔らかくなっているので怪我をしない、というレジェンドです。 はっきり言って、これは間違いです。...

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柔軟さと武術

 身体の柔らかさに関する誤解について書いてきていますが、ここでもう一つの誤解について書きたいと思います。 それが、動きの柔らかさについてです。 もっとも愚かしい勘違いが、関節の柔らかさと動きの柔らかさの混同です。 この二つは、ほぼまったく関係がありません。 どれだけストレッチをしても、柔らかい動きが出来るようになるわけではありません。 柔らかい動きというのは、動作そのものから生まれます。...

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ポジション・トーク

 偶然、ある東南アジア武術の有名な欧米人先生のインタビューを目にしたところ、大変にショックを受けました。 フィリピン武術の世界では有名な人で、先人として敬意をもっていたのですが、内容が嘘ばっかり!「シラットの危険な技を無くしてムエタイは作られた」とかめちゃくちゃなことばかり言っている。...

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今後の予定 随時更新

7月21日 日曜日  一月ばかり雨が多かったので、関内練習会の前に特別練習会を行います。 大通り公園にて、14時からとしたいと思います。 希望者はご連絡下さい。 一般      3500 功夫班    3000 アルニス班 1500  18時より  関内駅徒歩五分フレンドダンス教室さんにて  一般    3500 事前予約 3000   7月28日 日曜日  11時より 関内大通り公園にて。...

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武術の二つの流れ

 口八丁手八丁の、流れの興行師武術家のことを書きましたが、こういう人はおそらく、ずっと昔、それこそエジプトでボクシングが生まれた時代からいたのではないかと思うのです。 だからこそ、ローマ時代にはボクシングが残酷ショーとなって禁止される羽目になったのでしょうし、近代フランスではボクシングは八百長だと言って廃止されたこともあったのでしょう。...

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