今日のキャリステニクスと伝統的内功キャリステニクスへの私見 3・関節
歴史とテーマについて書いたところで、実技に入ってみたいと思います。 コンヴィクト・コンディショニングと伝統的な練功において、非常に興味深いのは関節(骨格)と腱という概念に関する考え方です。 コンヴィクト・コンディショニングにおいては、初歩の内に非常にゆっくりとした慎重なペースでトレーニングを始め、その負担も完全に回復するまで次のセッションを行わないことを重視しています。...
View Article今日のキャリステニクスと伝統内功キャリステニクスへの私見 4・肩
コンヴィクト・コンディショニングを始めて極めて効果を痛感できた関節が二か所あるのですが、そのうち一つは肩です。 プル系のきついのに入るや否や、セット後に肩の肉が痛い痛い!! 三角筋と言われる筋肉です。ここにとても負担がかかっています。 ウェイド先生が、コンヴィクト・コンディショニングを数か月するとやばいくらいの三角筋ができると言っている場所です。...
View Article今日のキャリステニクスと伝統的内功キャリステニクスへの私見 5・肘
キャリステニクスを進め始めて少しした頃に肩と並んで痛みを感じていたのが肘周りです。 もちろん、骨格にではなくて肘の前後、より詳しく言うなら肘の内側のひかがみを挟む前腕と上腕にです。 三角筋の時と同じタイプの筋肉が凝縮されるような痛みだったので、手で挟み込むようにしてもみほぐしてケアをしていました。うちの整体名人に習った推拿です。...
View Article今日のキャリステニクスと伝統的内功キャリステニクスへの私見 6・力の繋がり
意外かと思われるかもしれませんが、コンヴィクト・コンディショニングのマニュアルにおいては、姿勢に関する注意が存外に目立ちません。 これは、とにかく姿勢に関する要求から始まりがちな伝統キャリステニクスとは大きな違いです。...
View Article今日のキャリステニクスと伝統的内功への私見 つけたり・格技
最後に、二つのキャリステニクスを格技への反映という形で比較してみたいと思います。 これは本当に愚かな妄想脳内マッチョ的な興味本位の内容に取られかねない切り口ですが、同時にポール・ウェイド氏は常に暴力への対応としてのコンヴィクト・コンディショニングを想定していましたし、少林武術においては練功は自然に武術に直結してゆきますので、誤解を覚悟で述べてゆきたいと思います。...
View Article最後の騎士 序 身体文化社会の黄昏
これまで、人類の歴史と文明について扱ってきて、それによって文明病に対するために古代から行われてきた「身体性を見直す」と言うことについて書き続けてきました。 初めはキリスト教とアジア文化における身体観の違いなどを書き、両者が折衝する時代における激変なども綴ってまいりました。 キリスト教以前の伝統を持つと言うキャリステニクスの歴史と理論、実践を取り上げているのもこのコンセプトによるものです。...
View Article最後の騎士 1・ジンギスカンの後継
レッド・バロン。 この名を聴くとおひげの紳士の顔が浮かんでくる人が多いのではないでしょうか。 国道沿いに沢山あるオートバイ・チェーンの看板ですね。 あそこで描かれているのが、ドイツの軍人、レッド・バロンの姿です。 彼は現在で言うポーランドの男爵家に生まれて、家庭では非常に厳しく軍人としての教育を受けたそうです。 その後、軍人学校に入り、卒業後は槍騎兵隊に配属されました。...
View Article最後の騎士 2・空の戦士
東部戦線では、槍騎兵のレッド・バロンはほとんど活躍することが出来ませんでした。 それどころではありません。 以前にもここで書いたように、時代は「ワンダー・ウーマン」や「さよならクリストファー・ロビン」で描かれた、急速に飛行機や機関銃が現れて、何がなんだか分からないうちに大量破壊が行われる物に入っています。...
View Article最後の騎士 3・赤い悪魔
その後、レッド・バロンは自分の機へのカスタマイズを始めます。 前後に機銃を取り付けるのですが、同僚のパイロットたちからその有効性を疑われる物の、見事に撃墜をマークしてゆきます。 しかし、接近戦に持ち込む戦法に拘り過ぎているためか、やはり自身も撃墜され、また「あたたたたた」と生還したりしています。...
View Article最後の騎士 4・騎士たち
三十機を超える撃墜を記録した後、レッド・バロン自身も撃ち落されることとなります。 撃ち落そうとしたイギリス軍の飛行機から逆襲を受け、エンジンと燃料タンクを撃ち抜かれてしまったのです。 幸い、空中での即時爆発を免れたバロンの機はそのまま不時着し命を拾います。 そしてこの時代の空の騎士らしく、三日ほど後にはまた大空に戻って次の撃墜記録をマークしたのでした。...
View Article最後の騎士 終・英雄の生涯
頭に銃創を受けて数日での空中戦という離れ業を演じたバロンでしたが、さすがに無理がたたって重篤な状態になってしまいます。 傷口がふさがらず、めまいや吐き気が止まらなくなり、さすがに故郷での療養を願い出ることになりました。 ここで改めて彼のこの異常な能力について振り返ってみたいと思います。...
View Articleチーティング
先日の練習で、初体験の人が来られました。 勁の練習をしている時に、お互いに相手を推したり打ったりしてきちんと勁を使えているか、拙力でやってしまっていないかということを学んで行きます。 当然初体験の方は後者になり、それは仕方ないのですけれども、良くないのは打たれる側がぼんやりと立って受けてしまうことです。 最悪なのは自分から後ろに歩いていく連中。 練習にならないから参加しなくてよろしい。...
View Article続・チーティング
チーティング、インチキをしては純粋な自分の力を高めることはできない、ということを書きました。 これはコンヴィクト・コンディショニングの本質と言っても良いかと思います。 ウェイトを使わない。毎日長時間練習しない。プロテインもステロイドもなくていい。 そして、身体に負担を掛けない。...
View Articleボクシングと近代史の話 1
世界でもっとも普及している格闘技と言えば、まちがいなくボクシングでしょう。 オリンピック競技としてレスリングも同様に普及していますが、プロの競技としてこれだけ発展している物は、スポーツ全体を見ても極めて例外的であると思われます。 特に、個人競技としては別格の存在でしょう。...
View Articleボクシングと近代史の話 2
歴史上、ローマ時代の後にボクシングの記録が残っているのは13世紀だと言います。 この時代の修道士が護身術として行っていたと言うのです。 一般には、当時の護身の術としては剣や短剣を用いるのが普通だったらしいので、徒手の護身術は普及していなかったというのがボクシングが廃れた理由らしいのですが、刃物で人を傷つけることを疎んだ聖職者が徒手の格技を護身術とするというのは面白いところです。...
View Articleボクシングと近代史の話 3
19世紀半ば、フランスではボクシングが禁止されるようになります。 これは、それまでイギリスにおいてそうであったという死者の出る危険のためではなく、八百長疑惑によってだと言います。...
View Articleボクシング近代史 4
さて、イギリス内でボクシングがバーリ・トゥードやプロレスを経て、ようやく現在の国際式ボクシングの形になってゆく過程を前回までは追いかけてきました。 イギリス式の他に、フランス式もあったということも見えましたね。 今回からは、そのイギリス式がいかにして国際式ボクシングとなったかを観て行きたいと思います。 ここからが本番です。...
View Articleボクシングと近代史の話 5
以前書いた東南アジアの歴史シリーズの中に、タイのタークシンという狂王のことを書きました。 彼は中華からやってきた人物で、ビルマの侵略を撃退し、彼らの攻撃によって滅びたアユタヤ王朝に代わるトンブリー王朝を興した人物です。 アユタヤ王朝が滅びてタイ族の危機が訪れた時に、それを持ち直させて救った人物で、現在に至るまでのタイの礎を作った人です。 そのため、現在でも紙幣に肖像が描かれています。...
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