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Channel: サウス・マーシャル・アーツ・クラブ(エイシャ身体文化アカデミー)のブログ
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ぶら下がる力と中国武術

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 自分の手首をもう一方の手でつかみ、空いてる方の手で鉄棒を掴んで行う懸垂、アンイーヴン・プルアップの回数を増やしたくて二つの作戦を立てたということを以前に書きました。

 一つは腕の筋量を肥大させる作戦。

 もう一つは、筋力を上げる作戦です。

 並行して試していたのですが、どうも私は後者のほうが向いているらしく、力の出し方を活用した練習法がいまのところは手ごたえがあります。

 この筋力アップのためのトレーニング法は以前にも書いたのですが、運動を日常化させることです。

 それによって、大きな力が出せて当たり前の神経の発達をします。

 私にはこの、自然に力が伸びる方法があっているようです。

 エンジンそのものを大きくするというよりは、回転数の上がり方を調整するという感じでしょうか。

 これによって、いま、最大で三回のアンイーヴン・プルアップが出来るようになりました。

 三回の安定がだいぶあり、これは五回くらい行けるかなと思ったのですが、筋持久力がまだ足りませんでした。

 これはやっていくうちについてくるはずですので、いずれ回数は伸びるでしょう。

 これらの懸垂によるトレーニングを、私は中国武術家の皆さんに非常に推奨しています。

 と、いうのも、断片的な個々の筋肉ではなく、内側からの力を出すことに成功しても、手が弱いとそれを伝える時に手が負けるからです。

 大きな力を出せるエンジンを得ても、シャーシやフレーム、シャフトやタイヤなどが弱いとその性能を引き出すことは出来ません。

 車体が壊れておしまいです。

 自分の体重以上の力を出して耐えるには、自重に耐えるだけの末端は絶対にあった方がいいというのが私の考えです。

 片手で懸垂が出来る力を、能動的に拙力として用いるのではなく、打撃時の衝撃に耐える受動的な力として用いる。

 そうすると、中国武術としての体の使い方そのものに良い影響が出ます。

 

 

 

 

 

 

 


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