実は私、ゆきぽよさんが割と好きだったりします。
というのも、初めて彼女を見たときにご実家の様子をリポートしていたのですが、それがとても幸せそうだったのです。
それだけならよく目にする風景だったのかもしれませんが、お母さんがフィリピンの人だったのが記憶に残った理由です。
私の武術の修行先の一つでもあるフィリピン。となればついつい気になってしまうのです。
その番組で、ゆきぽよさんは「ゆきは生まれながらのギャルなの」というようなことを幸せそうに言っていました。
最近、たまたま彼女の語りを聞いたのですが、ゆきぽよさんはものすごく自分がギャルだということを前に押し出し続けます。
ちょっと何か心配になるくらい「ギャルだから」ということをアイデンティティとして訴え続けます。
これはどういうことなのかと思っているうちに「ギャルと言うのは雑で自由で言うことを聞かないものだ。そうでない見かけだけの似非ギャルは違う」ということを言い出します。
この背景には、どうやら彼女が礼儀作法、ギャルとしての正しい在り方について、センパイ方から厳しく教育されたのだということがわかってきました。
挨拶が悪かったりすると、エレベーターのドアが閉まった瞬間腹パンを食らったりしていたそうです。
どうもギャルの世界というのは徒弟制らしく、正当継承者とかってにそれっぽいことを見よう見まねでやっている似非ギャルという別があるようでした。
これは……私が彼女に引っかかったのは、同じ伝統後継者のにおいのようなものを感じ取っていたのかもしれません。
と、言うわけでまた、二月にフィリピンに修行に行ってまいります。