日々のキャリステニクス、本当に少しづつしか進みません。
進んでいるだけ御の字なのですが、早く進めてゴールにたどり着きたいと思うと非常にツライものがあります。
元々、私がしているキャリステニクス、コンヴィクト・コンディショニングは監獄に閉じ込められている囚人が明日に生きる意志を繋ぐために行っていたという物なので、なかなか終わらないようにデザインされていると言います。
刑期の間いっぱい持たせることが出来ないと、やることがなくなって気が狂ってしまう。
意欲的に取り組む長期的な目標があれば、明日はあれをしよう、来週はこれに挑戦しよう、と希望を持たせることができます。
だから中々達成できないようにできている……。
これは人生への示唆を与えてくれます。
私たちはすぐに結果を求めてしまう。
そして結果を得るとすぐに飽きてすぐに次にほしい物を探す癖がついています。
欲望を刺激されることに中毒してしまっている。
そこを中和しなだめつ、終生に渡って自分を高める人生を送らせるための物というコンセプトは、おそらくヨガや気功から来たものではないでしょうか。
これは武術でも同じことです。
日々の流れに一本の筋が通り、そのために自然に規律が出来るというのは実にクレバーなことだと思われます。
食べすぎ、飲みすぎ、睡眠不足などを犯すことなく、一定の体調をキープしつつ常に向上してゆく生を歩めるというのは本来実に幸せなことであるはずです。
焦るよりも、その日々を満足して送るほうが良いのでしょうね。