この間、ラジオで宇宙についての専門家のお話を聴きました。
この先生が言うには、宇宙と言う物の捉え方は時間の始まりと繋がっているお話で、時間の捉え方というのはニュートン科学とアインシュタイン科学で変わったということでした。
私にはどちらもとんと理解の及ばない話なのですが、面白かったのは、生命というのはビッグバンが起きた時から始まる物であり、その後の宇宙の長い歴史のなかで、どこかから生まれることはないというお話でした。
これを、生命はビッグバンに近いところから生まれて遠いところで死ぬという言い方をされていました。
西洋の神智学などでは、天使と言うのは惑星のことだなどと言うというのを聴いたことがあります。
とにかく、宇宙のことになると単位が大きい。
その大きな視野の中で、ビッグバンが起きた時の勢いの中でのみ生命は起きるというのです。
もっと時間が流れて宇宙が冷えてくると、あとはもう死に向かうだけで新しい命と言うのが始まるということはないそうで。
これを考えると、私たち小宇宙の存在が、大宇宙と直結していることを否が応でも再確認させられます。
そして、ビッグバンという宇宙の歴史の中で一度しかない出来事でしか命が芽生えないということは、大いなる混沌の力を思い知らされます。
混沌を分明するなかれ。この荘子の教えは、陰陽の文明をある程度まで進めることが出来た時に現れる問題です。
その物理的な観点からのお話を、この宇宙のお話の中で聴けたことに、非常に面白いなと感じました。