日々変わる状況の中、短いスパンでお知らせを更新させていただいております。
先のお知らせではプライベート・レッスンはまだ継続可能だと投稿いたしましたが、その後の東京都知事および黒岩神奈川県知事の発表を受けて中止とさせていただきました。
お申込みいただいていた方には大変ご迷惑おかけいたしました。
現在、マニラではロックアウトが半月に及んでいます。
現地の方からのお話で「精神的に相当不安になるのでおかしくなりそうな時があった」という経験を聴きました。
私には見えていないものがたくさんあるのですが、これもまたその一つなのでしょう。
世の中にはたくさんの、メディアやゲームなどで遊ぶのが大好きで、仕事いかないで部屋でずっと休んでたいと言う人がいるかと思っていたのですが、この場合はその限りではないようです。
私の周りの仕事を辞めた方やテレワークに切り替わった方は、お料理に凝ったりサブスプリクション・サービスを楽しんだりしている様子だったので、不安の部分の見落としが大きかったのでしょう。
根本的には、いまのように労働のために外に人が出回っている状況より、それぞれが室内にこもって各自隔離をしている状況のほうがいいはずです。
それなのに、人は不安に駆られて不要に表に出て行ってしまう。
目黒川で桜を見ていた人たちやとげぬき地蔵にお参りに行っていたお年寄り、また朝からわざわざスーパーやドラッグストアに行列して感染確立をあげにかかってしまう人々も、結局不安に心を奪われて他人のいる場所に行きたくなったところがあるのではないでしょうか。
精神的自立が出来ていない日本人は、とにかく群れてみんなと同じになりたがる。それが伝染病であったとしても。
これはよくない。
そういう、群衆的心理に効果があるものはなんでしょう。
お釈迦様に敬意と信頼を抱いている身からするなら、それが求道であるのだと答えるべきでしょう。
祈りでも良いのでしょうが、それは釈尊の本意ではない気がしますし、祈りにすがる人はやはり群れそうな人が多いきがする。偏見かも傲慢かもしれない。
私の周りには、たくさんの同業者、インストラクトで生活を立てているダンサーやミュージシャンがいます。また、クラブやイベントの運営で生きている友人たちもいる。
平素は彼らの活動を応援し、集客への助力も惜しまなかったのですが、ひと月前からはそれもできなくなっています。
公衆衛生と倫理のほうが勝るからです。
少し前までは彼ら、彼女らも活動を延長し、告知に頑張っていたのですが、私にはとても心苦しいものでした。
やがて一人、また一人と息をひそめていったのですが、その中で今度は、別の活動に向かい始める人々が出てきました。
やはり彼女ら、彼らも求道者です。
生きていれば色々なことがありますが、いろいろなことがあってもその本質は失われません。
クラウド・ファウンディングでハコの延命活動に出た人もあれば、助成金を求めて署名をしだした人もいます。
それらの中でもっとも感心したのは、オンライン・レッスンに出た人々でした。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200324-01049758-soccerk-socc
こちらの記事には、サッカーのスーパースター、メッシ選手が自宅のジムルームにモハメド・アリの写真を飾ってトレーニングをしているということが書かれています。
普段の活動ができないとき、人は自分のモチベーションを見つめなおし、自分を向上させることが大切なのではないでしょうか。
私も、平素から修養の日々を送っていなければ、いまももっと動揺していたかもしれません。
実は、海外からここを見て、オンライン・レッスンを依頼してくれた方がいらっしゃいます。
その方のために毎日動画を作り、できもしなかったPCでの動画編集を練習して日々教材を作っておくっています。
そちらのお国も閉ざされた苦しい状態で、その中でやはり求道にこそ何かを見出されたのでしょう。
私が功夫を手渡すのは、このような方にです。
テスト期間を経た方にしかお分けしていないものをどんどん渡すことにしました。
世の中には、まだこういった、篤実な向学の士がいるかもしれません。
希望の方はご連絡をください。
功夫に関しては、上記の方は特例として、これまでうちで学んできた方のみを対象とします。
ほかの方には、アルニスや気功、体の使い方などをレクチャーいたします。
一人一人とオンライン上でやり取りをし、それぞれに合った課題とアドバイスをする、オンラインでのパーソナル・トレーナー方式です。
一人一人の生活の中に、伝統武術から来た生の手ごたえをお分けいたします。