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Channel: サウス・マーシャル・アーツ・クラブ(エイシャ身体文化アカデミー)のブログ
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平安流行り 1・宋代の日本

 ここのところ、後戸の神について書いたり、理趣経について書いたりと言うことが続きましたが、実はこれ、人生で何度目かの平安ブームが私に到来しているからです。 元々、子供のころから年寄りに物語をせびるのが大好きな子供だったのですが、その辺りから出てくるお話となると、俵藤太の蜈蚣退治であったり、牛若丸であったりと講談調の物になりがちです。...

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平安流行り 2・悪左府頼長の呪殺

 平清盛と言う人のすごいところは、必要な時になるまで表舞台に出なかったところではないかと思います。 そこがやはり、タオの流れが見えている人の感覚のように思われるのです。 彼が表舞台に立たずに天下を動かした第一歩のきっかけと言うのが、保元の乱でした。 この時に表に立っていた第一の人物というのはまず、藤原頼長、通称悪左府と呼ばれる人物でしょう。 彼は当代随一の知識人の一人でありました。...

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練習に関するお知らせ

 帰国してより一月近く、通常練習をお休みにしています。 それは、コロナウィルスに対する国の方向性がまず感染を封じるという物で、そのための要請が出ているからです。 イギリスでは早い段階からコラテラル・ダメージを想定した集団免疫獲得の方針が発表されたようですが、さすがにその後にたくさんの批判を浴びて撤回があったという話も聞きます。...

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平安流行り 3・保元の乱

 崇徳上皇の元に募った兵の中に、源為義一党がありました。 これは信西派の義朝の父親です。 この時代の武士というのは自立した職能集団であり、荘園を持つ公卿に雇われる傭兵集団であったため、このように親兄弟が分かれて戦うということがあったのですね。 この時の、為義の下に為朝の弟の八郎為朝がいました。...

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2020 3・25 20:20

 今現在のことを、書こうか書くまいか、書いたとしてそれを公表しようか否か、今朝から悩んでいました。 その中で、小池百合子都知事から発表があり、私の予測していた見立てがおよそ間違っていないかも知れないと思ったので、まずは書き始めることにしました。...

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平安流行り 4・清盛の振る舞い

 保元の乱で敗北した藤原頼長は、夜襲から逃走する最中に流れ矢に当たり、これが原因で死亡します。 一説には「古今の大将のうち、流れ矢などに当たって死んだ者があるものか」とその器でなさを呆れられたとさえ言われます。 また、息のあるうちに庇護を求めて父親の屋敷にたどり着いたのですが、父から「知らん」と拒絶されての死だったと言うから相当にみじめな最期であったと言えるでしょう。...

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平安ばやり 5・平治の乱

 保元の乱の後、清盛は大宰府の役職を手にし、日宋貿易を自ら一手に握ることになります。 こうして財力基盤をさらに高めていった一方、信西の家とも婚姻関係を結び、ちゃくちゃくと権力の土台を固めてゆきます。 このまま二人が権力を高めてゆけば、それはそれで想定通りのお話となるのですが、ここで奇妙な出来事が起きます。...

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平安ばやり 6・シャーマン・キングの時代の終焉

 前回までで、平清盛が並み居るライバルたちを陥れて日本初の武家権力への道を登ったところまでを書きました。 この後、源氏による鎌倉幕府が正式に成立して以降、明治の御一新まで武士が権力を握り、公卿は玉という状態が続くことになります。 江戸の初めには徳川によって改めて「天皇家は学問の司であり、芸術の家である」と念を押されて実務より遠くにあることが念を押されます。...

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平安ばやり 7・魔王の呪い

 平清盛を討ち果たした源頼朝が鎌倉幕府を開いたのち、有力豪族たちはまたも形骸化した天皇家を引っ張り出してきて、玉を担いでの権力闘争を繰り返します。 日本に二朝が樹立したという異形の時代、南北朝です。 この時代の顛末を描いた物語が太平記なのですが、その中にこのような物語があります。 雲景という山伏が全国行脚の旅をしていたおり、一人の老山伏と出会ってその寺に招かれます。...

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平安ばやり 8・呪いの顛末

 鎮西八郎為朝は、信西によって伊豆大島に島流しとなっていたとは書きました。 しかしここで、なお武勇を振るって反乱を起こし、現地を支配して王様になってしまう、というのは伝説の話であるのですが、ある夜、囚われの為朝は床下より黄金の矢を掘り出し、強弓に荒縄を張って月向かって放ったと言います。 この夜、都では平治の乱が起きており、落ち延びようとしていた信西は飛来した矢に射られて絶命したというのです。...

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新しいお知らせ

  日々変わる状況の中、短いスパンでお知らせを更新させていただいております。  先のお知らせではプライベート・レッスンはまだ継続可能だと投稿いたしましたが、その後の東京都知事および黒岩神奈川県知事の発表を受けて中止とさせていただきました。 お申込みいただいていた方には大変ご迷惑おかけいたしました。 現在、マニラではロックアウトが半月に及んでいます。...

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お勧め図書

 今回の平安ブームのきっかけとなってくれたのは、夢枕獏先生の小説でした。 ひところ、私は日本の作家と言えば夢枕獏と村上春樹くらいしか読まなかったというくらい、バックンにはお世話になりました。 ただ、もう80年代くらいからずっと書いてるのにいつまで経っても終わる気配がないシリーズも沢山あるので、この十年ほどの新刊なんて手を出せない下積み時代の間にすっかり読まなくなってしまって。...

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推薦図書 もう一冊

 前の推薦図書では、夢枕獏先生著「宿神」を扱いました。 平家物語と西行法師のお話を、東洋哲学的視点から見事に描き上げたすごい作品でした。 それに続いて、もう一冊ご紹介を致したいと思います。 今回も、前回に続いて夢枕獏先生の作品で、今度は源氏物語です。 タイトルは「翁 ――OKINA――」です。...

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いまここで思うこと

 海外での状況をネットで見ていると、ある傾向の書き込みをよく目にするようになりました。 それは、海外在住の日本人からのもので、「現在ロックダウンされているけれどももう二週間前にしていればここまでひどいことにはならなかった。日本の皆さんもいますぐ外出を自粛してください。こちらのいまは二週間後のそちらの姿です」というようなものです。 本当に、さまざまな場所から同じ声が上がっているのを目にします。...

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翆虎伝 椿説弓張月

 平家物語の中で、最強の武士として登場するのが、鎮西八郎為朝です。 いかにも平安時代的な豪傑で、武将と言うよりも金太郎などに近い、怪童の類として登場します。 いまだ童子の十数歳であるにも変わらず、すでに身長は七尺を越して怪力を誇ったと言う伝説の人物で、いたずらが過ぎて家族に迷惑をかけていたというから、スサノオの命の直系の人物だと言えましょう。...

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いまこそ一人で向上を

 フランスと同様のロックダウンは日本では難しいと首相発表がありました。 つまり、依然先の見えない自粛が続くということです。 この状態の中で、個人的な生活に関して言いますと、まず修行旅には行けないということが人生に大きな影響となります。 これまでもしてきたような修行に行って帰国してレッスンしてまた旅立つ、というサイクルが完全に断ち切られています。 自分のレッスンはもちろん開けません。...

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私のおきにいり自己向上動画 1 ストレッチ

 前回、自己向上について書きました。 自己向上という言葉が少し仰々しい感じはしますが、これがお釈迦様の言葉を使うと「求道」となってしまってもっとハードルが上がってしまいそうですので見逃してください。 何かもっとカジュアルな言葉が見つかったらまた変えます。 今回から、私が興味を持った手軽に日々の経過を楽しめることをご紹介したいと思います。 その第一弾がこちら。ストレッチの動画です。...

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私のお気に入り自己向上動画 2・キャリステニクス

 本日は、ワンレッグ・スクワットへの次の一歩に挑戦しようと思って台を手で持ってのサポーテッド・ワンレッグ・スクワットを試してみました。 セットの回数を組んでやると膝を痛めて後で後悔することになりそうなので、1セット1回でやることにして、右が一回終わったら左のセットに臨みました。 左は右より効かせられた気がしました。 骨で体重を支えるようにせずに、あくまで筋肉で行います。...

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大統領選

 ちょっと気になったことがありまして。 アメリカで、いま各地ロックダウンが始まっています。 感染者数が大変上がっていて非常に大変なことになっています。 特に、LAとNYの二大都市がとても厳しいという情報をよく目にします。 気になったことというのは、アメリカで昔、核戦争対策のシェルターがはやったという話です。 この数年では、ゾンビ対策のシェルターがあるなんてジョークも目にしました。...

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私のお気に入り自己向上動画 3・瞑想

 今回もまた、自己向上動画についてお話させていただきます。 とはいえ、今回の物はちょっと前回までとは毛色が違います。 これはユーチューブではなくて、フェイスブックでのライヴとなります。 この週末土曜日の夜に、初めてオンラインでの瞑想会が行われました。https://www.facebook.com/thaimeisou...

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