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Channel: サウス・マーシャル・アーツ・クラブ(エイシャ身体文化アカデミー)のブログ
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腕立て伏せチャレンジ

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 最近、SNS上で「腕立て伏せチャレンジ」という物を目にすることが増えました。

 これはいわゆるバトン物で、女性たちをメインに友人たちの間を巡行しています。

 六回の腕立て伏せをする、というだけのものですが、いや、見て驚きました。

 ほとんどの人たちが腕立て伏せが一回も出来ません。

 一応数はこなすのですが、すべて半分までしか体の下がらない、いわゆるハーフ・プッシュアップにとどまっています。

 これは驚きました。

 日本人の体力低下はそこまで進んでいましたか。

 みんな、おしゃれなエクササイズ・ウェアをまとっていましたので、運動習慣が皆無というわけはないのでしょう。

 私の友達だから、みんなダンスを愛好する人々ではあります。

 あるいは、ジョギングなどをしているかもしれない。

 それは健康的な体力に繋がる素晴らしいことです。

 問題は筋力の低下です。

 自重を支える筋肉は、老化に抵抗するために非常に重要な物です。

 多くの人が、年齢に伴う関節痛を訴えますが、原因の一つが関節の弱さとなります。

 筋力が弱く、関節が鍛えられていないと、どうしても体内で重心が不安定な状態で骨格を杖にする習慣が付きます。

 これが、関節を痛めつけて関節痛を生む一因になります。

 自重を支える筋力があれば、筋肉が自分の重さを受け持ってくれます。

 また、トレーニングによっては筋肉と骨を繋ぐ腱を鍛えることもできるので、より関節を保護することができます。

 神経の面に関して言うと、自重を操作することができる状態にあるということも、大変に重要になります。

 指先を使うと老化を避けると言いますが、その操作系の神経の発達というのは指先だけに限った物ではありません。運動時にも神経は大変に発達を促されています。

 腕立て伏せというのは、椅子に座って体を固定させてダンベルを挙げるというような部分的運動とは違って、全身の統合を図るための神経のエクササイズの部分も強い。

 多くの腕立て伏せが苦手な人は、そのバランスの維持に難儀するのだと思いますが、それが神経の訓練となります。

 姿勢を正しく維持して運動を保つということがとても重要なエクササイズとなるのです。

 これは、怪我を避けるために安全な状態に姿勢を固定して行うマシン・エクササイズとはだいぶ違います。 

 不安定な状況で自分を安定させることができるようにすることに、自重トレーニングの意義があります。

 私の提唱するフリーダム・ボディ・エクササイズの理念にかなった物です。

 自分自身を、自由に生かすためのエクササイズとしての腕立て伏せのやり方を動画にしてみました。

 これが今週の公共への奉仕、オンライン演武会となります。

 一回五分程度、週に十分で負担をかけずに穏やかに体を活性化させるこちらの運動法、よろしければお試しください。

https://www.youtube.com/watch?v=iMX7Xby-QJE&fbclid=IwAR0886VWrQTJ1oYNmcDp6t2jyirpdVx5e5SKfgcnOLMleSWEtmw1ZudIc6k

 

 オンライン・レッスンではこのような基礎の身体づくりのご相談にも教材動画にて承っております。


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