この外出自粛期間の間、皆様の心身の健康やちょっとした楽しみのお役に立つまいかと、極めてささやかながら動画を公開しています。
その中で一つ、今回も良いものをご提供しよう、と出したのがこちらの六字訣の動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=n8zUd58yYFA&t=224s
マッサージや健康法に詳しい人なら、気内臓(チネイザン)という内臓への施術を聞いたことがあるかもしれません。
この六字訣は、その気内臓のソロ版のような気功です。
教わったところによると、これはとても古い気功で、いまだ中華文明において気功が体系化されるまえの時代からあったものだと言います。
そのために現代気功とはちょっと理論が違うところがあるかもしれません。
また、歴史を経る間におそらく無数に枝分かれして解釈が進んだ物であると思われます。
私が行っているのは、気内臓を世に広めた謝明徳大師の系統の物です。
大師の著書を読むと、どの本にまたがって書かれているのが、人々の感情からの視点の社会観です。
人類史上でも最大クラスの歴史的な危機に陥っている現在、多くの人が不安や不満を抱えています。
その中で、様々な問題がニュースに上がってきます。
フィリピンでは警官への襲撃が続き、バランガイの長が殺害される事件がありました。
また、日本でもあちこちで苛立った人々による暴行や不品行な行為が相次いでいると聞きます。
それらの原因が、ドラッグストアやマスクを扱っている店舗、また物流を担っている配達業に人に対する物だとも聞きます。
少し前、物資に足りない物が出始めたころ、長距離ドライバーの方が「普段は汚いとか怖いとか思われている自分たちがヒーローになれるなんて嬉しい」と言うようなツイートをしているのを見ました。
その少し後、別のドライバーの方が「日本を支える物流が成り立っているのは皆さんの善意のおかげです」という、謝辞とも、何かを辞めてくれるように願っているように取れるツイートをしていました。
そして先日テレビのニュースで、老人が「お前たちがコロナを運んでるんだ」とドライバーさんたちをなじっているという事件が続いていると目にしました。。
医薬品を売ってくれているドラッグ・ストアの店員さん、食料品を手に入れるためにお世話になっているスーパーの店員さんも、このような心無いお客さんの悪意に晒されて迷惑していると言います。
この、忌まわしい日本人感。
自分のために何かをしてくれている人を、そこに付け込んで引っぱたくというのが現代社会の日本人です。
本気で刃物や鈍器を振るって襲い掛かってくる「敵」に対しては果てしなく無力で、自分に危害を加えない、善意を持っていてくれている「味方」に対して安全だろうと敵意をぶつけるこの弱くて卑しい甘えの構造。
ザ・日本人。
このような形で発露されないにしても、一人一人が内に持っている悪感情や制御を失った感情が社会に吐き出されて、世の中に悪い影響を蔓延させるということは、世界共通の問題だ、というのが謝大師の社会観です。
このようなことを「感情の不法投棄」と呼んでいます。
そのため、一人一人が自分自身に対して自覚を持ち、自分の感情に責任をもって自分で世話をするのが良い、というのがそこに対する対策案なのですが、仏教の修行から気功の道に入った謝大師らしい考え方だと思います。
どうしても、人間哲理だけでは力が及ばない部分があります。
その、思想では足りない部分を補うのがフィジカルな行です。
人間の感情というメンタルな物は、物理的な肉体から出来ている、というのが仏教の身体観、および気功の考え方です。
心臓は喜びと残酷さ、肺は悲しみと公正さ、肝臓は怒りと赦し、脾臓は憂いと公平さ、腎臓は怖れと穏やかさという感情が生み出されるとされています。
これらのバランスが狂うと、人は悪感情の制御を失いはじめ、苦痛を感じて消耗してゆきます。
そのような時に専門のお医者さんにゆくと、セロトニンという分泌物が出るお薬を処方されます。
このセロトニン、心に歓びをもたらす物質で感情を安定させるのですが、これ、実は人間の大腸内でも製造されているのです。
昨今よく聞く、腸活が気持ちの良い生活に役立つと言われているのはこのような部分があるからかもしれません。
このように、内臓の方面から自分の心の状態にアプローチするのが我々の気功での方法論です。
今回は、皆さんにその方法の初歩を公開してぜひお試しになっていただければ、社会の不法時問題を憂い続けてきた私たちとしては大変喜びです。
また、ご興味をお持ちいただいて、より深く自分の心身にアプローチしたい、もっと気功を良く知りたいと言うかたは、ぜひオンラインレッスンの方にお申込み下さい。
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まずは、上の気功をお試しになってください。
気持ちよさを感じられて、お楽しみただければ。