また少し、我々の世界観のお話をいたしましょう。
結局のところ、先天の気に由来してすべては形作られると考えますので、これはDNAのようなことだと考えて良いでしょう。
この生命活動を支えるのが、精という性的なエネルギーです。
この先天の気と精をいかに消耗させないかということがあらゆる行において重要になるのですが、多くの五官への刺激や長時間の労働、ストレスや本の読みすぎなどは精を消耗させるとされています。
そのくらいに敏感なので、五臓の不具合なども当然これを助長します。
五臓に宿る悪感情は、文字通りの精製を妨げます。
精を作ると言うことです。
ですので、感情の悪化はそもそもの生命力の低下を招きます。
この構造をただすためには、五臓に宿る悪感情を健全化すると良いと考えます。
臓器の働きと感情を健全化すると、そこで力の働きが最適化されます。
これを、臓器に徳が宿ると表現します。
心臓には愛情が、肺臓には勇気が、肝臓には寛容さが、脾臓には公正さが、腎臓には穏やかさが生まれます。
これらに精製されて、精は強く、濃くなってゆくのです。
それが我々の気功、武術の仕組みです。
これらを混ぜ合わせて、最高のセックスが出来るということです。
そして、満ち足りたセックスを経た精は脊髄を昇って脳の見当識に力を与えます。
これが環精補脳です。
こうして高まった脳の力により、世界は違った見え方をしてきます。
自分の生きる世界が変わるということです。
幸せで満ち足りた自分になり、幸せな世界に生きることができるようになります。
これが、房中術という気功のコンセプトです。
つまり、行とは常に最高のセックスが出来る人間であるように研ぎ澄ましていくということです。
これが嫌な人います?