世界最長のロックダウンを記録した私の修行国、フィリピンでは、来月からワクチンの接種が始まるそうです。
中国からのボランティアで、中国製のワクチンが毎月届けられるそうなのですが、しかし、なんとフィリピンの人達からは「中国製のワクチンは信頼できないから打ちたくない」という声が強いそうで。
フィリピンでも、致死性の高い変移種が広まっていて問題視されているというニュースは目にします。
しかし、それでも打ちたくないという声もまた強い。
私の元カノが医療関係で働いているので訊いてみたところ、日本でも医療従事者は優先的にワクチンを接種することになるのですが、やはり気持ちとしてはワクチンは打ちたくないと言っていました。
私などは小学生の頃から予防接種と言えば無抵抗に打たれるしかない物だという認識で是非もないと思っていたのですが、どうもそういう物ではないようです。
アンケートでは、日本人では打ちたいという人も打ちたくないと言う人も共に40パーセント台だったと言います。
すでに摂取が始まっているアメリカでもアンケートでは打ちたいと言う人は46パーセント。様子を見てからにしたいと言う人が40パーセントだそうです。
これだけの大災害になっているにも関わらず、存外にワクチンに救済を見出していない人が多い。
しかし、ワクチンによって集団的免疫を確立するには、60パーセントの人間が抗体を持っていないといけないと言います。
そして、アメリカでその成立の見込みとされているのは来年の六月だそうで。
もっとも早くワクチンを普及させ、しかも感染者が多いアメリカでそれです。
感染者が多いということは、現状の研究では回復者には抗体があるということです。
それでもあと一年半。
じゃあ、これだけ対応の遅れている現状ほぼノーガードでしかもこれだけ出歩いている人たちの多い日本では?
なんというか、自然にどんどん感染が広まって、死ぬ人は死に、後遺症が残る人は残って60パーセントということになるのでしょうか。
自然界の法則で言う、淘汰を待つと言うのが民意に潜んでいるような気さえします。