論理と思考
年末から、首都圏での病床の不足が発信されており、不要不急の外出の自粛が求められていました。 その中で、初詣には大量の人出があったとラジオのパーソナリティが言っていました。 テレビ番組のリポーターたちが参拝客に「何をお祈りしたのですか?」と訊くと、多くの人が「コロナが収束しますように」と答えたそうです。「科学じゃないんだ!?」とラジオのパーソナリティは声を上げていました。...
View Article失敗の探求
二年前? くらいに、血栓で死に損ないました。 右のふくらはぎに出来ていたようなのですけれども、その原因が右膝の関節です。 そこの関節包が破れてしまっただかで潤滑益が漏れ出してしまい、それが血管を圧迫してそのようなことになったのであろう、という見立てでしたが、一つ原因不明のところがあるようでした。...
View Article二つの平馬
最近、オンライン・レッスン用の自分の動画を観ていて気が付いたことがありました。 参考までに貼っておきましょう。 太拳 二段 前半 - YouTube あ、ちゃんと止まれてるな、と思ったのです。 私の行っているのは、長勁、または暗勁と言われる見えない勁です。 見えないのに効くのではなくて、見えないから効く。 動かないことによって成り立っている物です。 表現としては、止まったまま動く。...
View Articleパセリ家のこと
あるアナウンサーが、ご自分の御両親のお話をされていました。 その方は日本人のお母様とイラク人のお父様の間に生まれました。 お父様のお仕事はタンカーの船長さんだそうで、のちにアナウンサーになる少年はあちこちの国で暮らしたそうです。 しかし、子供すぎたせいか、最初に覚えたはずの英語がまっさきに抜けてしまい、それを取り戻そうと勉強をし始めたのは成人くらいになってからのようです。...
View Articleコメとサメ
ひょんなことから人生が変わった、とか歴史が変わった、ということを良く書いています。 きっかけと結果のつながり方が面白いケースというのはあるものですが、結果から読めばみな必然に思えることもまた多いと感じます。 先日、進化人類学の見地から、いまはホモサピエンスが各地に移住して世界中に分布したと言うことを書きました。 そこに関して、ものすごく疑問に感じていることがありました。...
View Article現状のワクチン事情
世界最長のロックダウンを記録した私の修行国、フィリピンでは、来月からワクチンの接種が始まるそうです。 中国からのボランティアで、中国製のワクチンが毎月届けられるそうなのですが、しかし、なんとフィリピンの人達からは「中国製のワクチンは信頼できないから打ちたくない」という声が強いそうで。 フィリピンでも、致死性の高い変移種が広まっていて問題視されているというニュースは目にします。...
View Article私のニュー・ノーマル
昨年でこれまでの昼の仕事を辞めて、昨年の半ばから計画していた新生活に入っています。 とはいえ、元の職場が人手不足だというので頼まれてまだ数回だけピンチヒッターには行くのですが。 何の得にもならない身を切るだけの穴埋め作業ですが、まぁそういうことも大切です。 そんな物もある物の、実際のところ、まぁ90パーセントほどは新しい暮らしにシフト出来ています。...
View Article修禅
もう十か月くらい、対面レッスンをしていません。 おそらくはもう二年ほどしないのではないかと思います。 そのことは当然寂しいことであり、望みうるなら誰かに私が学んできた拳を伝えたいという想いがあります。 不可能なのでいまは自分が学ぶ日々なのですが、日々練拳し、ユーチューブなどを見ていると感じたことがありました。 私は、功夫に関してだいぶ解明しているな、ということです。...
View Article遠隔練功
緊急事態宣言発令に伴って、老師も対面練習を休止されています。 しかし先日、クローズなチャットを通して五祖拳の套路の動画を挙げてくださいました。 まだ習っていない物です。...
View Articleカラオケ女王
なんか、世の中にはカバーソングの女王みたいな人が居まして。 たまたま代表作がカバーソングだった、というバナナラマみたいなことではなく、本当にとにかくカバーソングをメインに狙っていくという変わったスタイルの人達です。...
View Article羅刹童子
昔、雪山童子という修行者が居たと言います。 雪山(せっせん)というのは仏教ではヒマラヤのことを言うそうです。 この雪山童子が歩いていると森の中から「諸行無常」「是生滅法」という言葉が聞こえてきたと言います。 これ、現在でもお経の中に含まれている言葉ですね。 この時もマントラのような状態で聴こえてきたのでしょうか。...
View Article大刀考
私が前の仕事で周っていた場所に、大山さんという場所がありまして。 そこに、木太刀を納めるっていう風習があるんですね。 こりゃあヒヒ退治かなんかの由来があるのかなと楽しみに思って調べたら、これが頼朝公が幕府を拓いた時に祈願の大太刀を納めたことが由来になっているとのことで、それが祭祀化されて大山さんにお参りするときには木刀を奉納するという風習になったそうです。 ちなみに写真はこちら。 大きい。...
View Article排打は丹田の功
この間、老師が挙げてくれた五祖拳の新しい拳套に、三戦には無かった要素として、翼のように広げた両腕で自分の下腹部を強打するという動作が繰り返されます。 これは……。 知っている……。 かつて学んでいた心意拳の中で繰り返し出てくる動作です。 なぜ繰り返されるかというと、重要だからです。 これは排打功と呼ばれていましたが、けっしてただ打たれた時の耐久性のためだけにやっている訳ではありません。...
View Article脳の活性化
昔、友達の車に乗って夜走りをしていた時に、興味深い話を聴きました。 地元からさほど離れておらず、たいして複雑でもないところにあるラーメン屋さんに行った時のことなのですが、私がいくらナビをしても彼はまった話が通じない。 これは珍しいくらいの方向音痴だなと思っていたら、彼が言うには実は元々道マニアだと言われるほど抜け道に詳しかったのだと言います。...
View Article私家版八極拳
老師が、八極拳を教えてくれました。 その中の要素の一つだけではあるのですが、その用勁が非常に面白かった。 そして、これこそまさにその部分の理解がないとまったく態を成さない武術ではないかと思われます。 習ったそのままの形で使おうとすると、まるで役に立たない。 学び方と使い方は分けないといけません。 心意がまったく同じでした。 構造が実に似ています。...
View Article伝系と歴史 1
自分が教わっている八極拳についてちょっと調べてみた。 というのも、この拳法は以前に書いてきた通りに、拳士たちが傭兵戦士としてあちらこちらの乱に参加していたため、多くの派に枝わかれしているためです。...
View Article伝系と歴史 2
ご存じの通り、八極拳は東北地方滄州のご当地武術として知られています。 東北地方の八極拳だけでも、有名な李氏八極拳、馬氏八極拳、宗家の門である呉氏八極拳などが知られていますが、このうちの李氏と馬氏の八極拳はまさにこの満州動乱以降の戦乱の中で名を馳せた物です。...
View Article身体の専門家
前に書いたカラオケ女王が、自分がついているボイス・トレーナーの先生と対談をしていたのですが、これが面白かった。 COVID下での一年どうでしたかと訊かれてこの先生は、ライヴが出来ない世の中で、歌手の皆さんの喉が退化していると言っていました。 声帯も筋肉だから、衰えるのです。 この視点から見ると、この先生は筋肉の専門家でもある訳です。 さらに、このお話は筋肉を支える深いところに向かいました。...
View Article武縁
昔、中国武術の教室の告知をみると沢山の拳種が並んでいて「どうして一か所にこんなにたくさんあるのだろ?」と思ったりしました。 いま私が毎日の日課にしている武術を挙げると、蔡李佛、五祖拳、岳家拳、苗刀、エスクリマ、八極拳、太極拳ETCETC。 もちろん、このうち私が指導資格を持っているのは蔡李佛とエスクリマだけ。 他に指導資格を持っていてもやらなくなってしまった流儀もあります。...
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