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Channel: サウス・マーシャル・アーツ・クラブ(エイシャ身体文化アカデミー)のブログ
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質朴な套路

 今年学び始めた岳家拳が、ようやく一套終わりました。 どうやら全部で三套あるらしく、もしかしたら来年はそちらを教えてもらえるかもしれません。 この拳は調練武術で秘伝系ではないの、おそらく本当にそれでおしまいなのではないかという気がします。 別名を岳飛散手というくらいで散手技を組み合わせた物なので、散手ではない兵器などもないかもしれません。...

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恋はデジャ・ブ

 最近ではもう、すっかりコンテンツをフィジカルで購入するということが減って、データやサブスクライヴで楽しむということが浸透しているのですね。 そのために、あちこちでツタヤさんが閉店していっていて、私の近所にあった二店が共に無くなってしまうことになりました。 Tカードを更新するために行ったところで閉店のお知らせを目にして、もう近所にないのにTカード持ってる意味って? とためらってしまいました。...

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情けない

 現代武道という物が、その発生の理由上から時の政府や権力と直結しているのは必然的な物です。 なにせ、国への帰属意識によって多くは成り立っているものですから。 昔、大手宗教系現代武道の総裁と執務室でお会いしてお話をする機会があったときに「現代武道というのは十派ありますが、連盟に入っていないのはうちだけです」ということを聴きました。...

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雑感練拳多種

 私事ですが、生活のサイクルを少し変えています。 昼間の仕事を変えて、よりフリーランス色の強い生活に入り始めました。 その新しい一日の流れの中で、いままで通りの練功や行をして暮らしているのですが、いや、あらためて思うのですがやってる武術が多いな私……。 毎日の課題の中に、気功、蔡李佛、太極拳、魔杖(アルニス)、岳飛拳、五祖拳と沢山の種類の物に取り組んでいます。 やりすぎかな?...

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アイヒマンとボブ・ディラン

 オルテガ先生の後はハンナ・アーレントの解析本を読んでいます。 アーレントはドイツ生まれのユダヤ人で、ナチの台頭を目の当たりにし、収容を経験し、亡命した哲学者です。 その彼女が指摘するのは社会不安によって分かりやすい価値観に流れてゆく大衆に関してです。 大衆。 ここでもただ、不安に流されるばかりで自分で考えることをせず、その結果より流されてゆく大衆が注視されます。...

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私たちの育った場所

 私の育った町がすこぶる悪いということを何度か書いてきましたが、この二日、立て続けにテレビとラジオで起きた凶悪事件のことをニュースで聴いています。 一つは警察官を装った強盗事件。もう一つは良く知っている団地で起きた集団暴行事件についてです。 なんというか「あぁ、気づかれ始めたか」みたいな感じです。...

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一体何から目を覚ますのか

 ここのところ、目を覚ませ目を覚ませというようなことばかり書いているような気がしますが、これはもちろん、私が少林拳の師父ですので少林寺が総本山である禅、ひいてはそれをさかのぼったところにいらっしゃるお釈迦様の言葉からの受けうりでございます。 しかし、そんな古代社会の教えを引き合いにだして、現代人の我々に具体的に何から目を覚ませと言っているのか、と思われる人もいたかもしれません。...

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スタッフ問題

 私が好きな芸人さんが、昨今対談本を出版されました。 その方は古典芸能出身で、一時期は出役を降りてプロデュース側に回ろうとしていたというようなタイプで、非常に理論型で知られています。 その芸人さんが、恐怖した話と言うのが本の中に乗っていました。 それは、後輩のまぁ、パーティー芸人みたいな子と楽屋で話した時の経験です。...

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反知性主義とSDG'S

 2020年は本当に、色々なことがあった年でした。 これは単純にCOVIDがあったということではありません。 それは表象であり、またきっかけで、実際にはこれまで用意されていたニューノーマル化への変化が一気に推し進められたという、紛れもない人類史におけるパラダイム・シフトの時であったということが最も重要なことであるように思います。 産業革命による人類社会の変化と同じような大変革がいま起きています。...

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スーパーウィンズロウ大戦と脇役願望

 好きな作家、ウィンズロウのアンソロジーを読み終わりました。 収録されている多くの作品が過去の作品のスピンオフで、これまでの読者を主な対象にしたものと考えて良い一作と言っていいかもしれません。 中にはまんま、登場人物の本編を読んでいることが前提になっていないと納得の行きにくそうなオチの物もありました。 日本では「フランキー・マシーン」、そんなに売れてないと思うのに。...

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あるヒーローのお話

 昨今のヒーロー映画は、どうしても「正義の味方」を描くために社会性や政治色が高くなっています。 結果「あんなポリティカリティ・コレクトのプロパガンダ映画なんて見てられないよ」という声もあります。 それも一つ、正統な当然の意見だと思います。 多様化する世界の中で、多様な意見を認めつつ、ビッグ・バジェットでエンターテインメント作品を作ると言うのは本当に大変なことであろうと思われます。...

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均衡の崩壊

 以前に師父にお会いした時「あんなことをしていては中国に利するだけだ」ということを言われました。 アメリカの基盤が揺らげば、それだけ牽制力は衰えるのですから当然です。 しかし、Jアノンの連中はそんなことも分からずに、中国に敵対するにはトランプだ、などと言っています。 分断をあおる大統領を掲げるほど集団としての力は分割されるというのに。...

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法話っぽい話

 仏教武術の記事なので、たまには方便ぽいことも書きましょうか。 例えばです、いかにもな用具設定ですが、バケツにひしゃくで水を汲もうとするとします。 今どきそんなことすることあるのかよ、と思う人も居て当然ですが、まぁアウトドアや職人仕事ではありえるでしょう。 さてその時に、穴の開いたひしゃくでひび割れたバケツに水を満杯にしようとするとロスが多くてとても大変です。 中々思うような結果が出せません。...

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人だけが

 緊急事態宣言が再発令されるまでの状態に成り、日本の病床はすでに逼迫していると言います。(執筆時1月4日時) 症状の軽度な人などはホテルにて待機処置が行われていますが、精神障害を持つ人の中には暴れてしまう人達もおり、そのような人たちは収容拒絶をされて放り出されたりということが起きているそうです。 ことは障害なので、ただ言い含めて同意を求めて改めるということは難しそうです。...

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お笑い

 最近あるタレントさんが言っていたのですが、きょうびのテレビ番組への露出は別に面白いかどうかは関係が無いのだと言います。 テレビの向こうにいる視聴者を意識するのではなく、テレビ番組にお金を投下している直の金主であるスポンサーに受けるかどうかが大切だと言うのです。 出演しているタレントさんたちはそのことを理解していて、出演時の方針はこの価値観に準拠しているとのことでした。...

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人間の底にあった物

 進化人類学という物があるそうで、その分野の有名な先生がクラウド・ファウンディングで資金を募って面白い実験をされたそうです。 その実験の仮説としてあった史観がとても面白い物でした。 日本には、先住民族と言われる人々がいますね。 天皇家が天孫降臨して、それら先住民族を支配して行って国としての日本のアウトラインが出来たと言って良いでしょう。...

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不思議さと傲慢

 以前に人から「月にどれくらい本を読むんですか?」と訊かれて面食らったことがありました。 そんなことは考えたことがない。 月にどれくらいパンを食べるんですか? と訊かれたような物です。 あるいは、水を飲むんですか、と。 常時習慣として行っている物だからわからない。 しかしこれは逆に、本を読まない人間が居るのだ、という見落としがちなことを思い出させてくれます。...

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RUN AWAY について

 ハーラン・コーベンの新作を読みました。 元々、ライト・タッチでありながら残酷な現実が書かれているというところが好きだったのですが、ノン・シリーズ作品ではユーモアが抑えられていて、非常に読んでいて鋭さを感じることが多くなった作家です。 今回の作品では、アメリカの分断が物語の裏に一貫していました。 主人公は典型的な金融マンで、アメリカの経済社会の頂点のことしか知らないで生きてきている中年男性です。...

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孤独の武侠グルメ

 新しい生活に入ってから、血圧が少し下げられました。 これは、ペースのコントロールが自分でしやすくなっているからではないかと思っています。 実は新生活に入るにあたってそれは狙っていたのです。 こうしてちょっとずつ、自分の気になっていることを変えて行けているというのは良いことです。 しかし、そういうことが少しあるとすぐ調子に乗るのが私のダメなところ。 血圧下がった記念に台湾中華料理店に行きました。...

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幸せなキリギリスたち

 YOUTUBEで話題になったピアニストの女性がラジオに出演していました。 この方、年末には有名な音楽フェスにも出演していたそうなのですが、それまでの活動期間がわずか一年半ばかりということで関係者を非常に驚かせていました。 元々はOLさんだったらしいのですが、本人曰く「体調を崩してしまって」仕事を離れてひきこもりのような生活をしていたことがあったそうです。...

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