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Channel: サウス・マーシャル・アーツ・クラブ(エイシャ身体文化アカデミー)のブログ
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引く勁

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 以前、私が資格を取った筋トレの理論から見た勁論について書きました。

 その時に、筋力の出し方としてはエキセントレーション収縮という物が最も強い力が出せるということを紹介しました。

 それがどのような物かの説明として、物凄く低速で進む車の後ろで、バンパーを掴んで車を引き寄せているような状態で働く力だ、と表現しました。

 先日、老師に五祖拳の教えを受けている時に、拳を握って引く時にはものすごく力を使うのだと言われました。

 どういう力かと言うと野牛を後ろから掴んで進ませないようにするような力だ。

 あるいは、馬車を後ろから掴んで引き寄せるような力だと言われました。

 おぉ。

 これはまさに。

 それではないですか。

 こうして私は、自分の出来る限り誠実に学問に取り組み、そして結果として時々先生方から答え合わせをいただけていますs。

 この、引く力に関して昨年あたりから少し関心を持ち始めています。

 というのも、引く発勁と言う物があると感じているからです。

 陰陽思想で検証するなら、出す発勁があるのだから引く発勁も同じ物としてあります。

 昔、心意の先生に「これが一番難しい」と見せてもらった発勁も、後ろへの物であるように受け取れました(その後、その系列から正しく教えを理解できたと言う段階に至ったわけではないので断言はできない)。

 この、引く発勁が出来ると引いただけで相手を飛ばせます。

 割と散手の時に当たり前にやってきたのですが、自分では借力の感覚も伴っていたので、純粋に発勁だけで出来るかどうかを考えたことがありませんでした。

 しかし、どうもこれはたぶんできるようです。

 そして、集約度を上げれば打つ勁で相手を撃ち抜くのと同じことが引く発勁でも出来る。 

 脊椎をくの字にへし折る、あるいは狙った頸骨を引き抜くことが出来るのではないかと思っています。

 まぁ、そういうことは実際にやって試すわけにもいきませんが、このようなことを追求する学問の暮らしに身を置いています。


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