私は色々な人の意見を知るのが好きなので、外国人の人の配信動画なんかを割と見ることがあるのですが、先日目にしたのも非常に興味深い物でした。
ロシアというのは、アメリカやEUの先進国が主導するような形では、世界を認識していないであろうと言う国です。
当然、現状のSDG’Sが取り上げているような「誰も取り残さない世界」に改革するということを是としていなくても不思議はありません。
アメリカではQアノンのような旧体制下でのマジョリティの既得権益者が反発をしていましたが、ここで語られているのはそういう人ではないところが肝要です。
この動画で語られていることで、私が最もポイントだと思ったのは、水商売の女性が言ったと言う「私は森喜朗を否定しない。口ではどんなことを言ってもあの人は絶対に女性の食事代を出す」というところです。
これまでにも何度か私は「弱者権力」という物こそがもっとも悪しきものだと言う発言をしてきました。
こういう「平等になんか扱われたらたまったもんじゃない」という人が世の中には沢山居るんだと思うんですね。
弱者だとされていることによって既得権益を得ている人が沢山居るんですよね。
旧体制に対してそういう適応をしている人達です。
水商売、性風俗で暮らしている人にとっては、そういうのは人権に反するとか男女平等によって経済が左右されたりしたら、飯の食い上げに繋がりかねない。
よくここに書く、社会活動に関心の高い女性ラジオDJの人が、この間、女性の意識調査の結果をして驚いていました。
アンケートに答えた女性の多くが、結婚して旦那に(あえてこう書く)養ってほしいと答えていたそうなんですね。
自立して自分で生きたいなんて答えてる女の人は少数派だったんです。
「え~、いままでの、SDG’s化の報道とか、なんだったのぉ~!?」と彼女は声高く叫んでいましたが、それが現実なのでしょう。
彼女の言葉では「そえだけ多くの人が、結婚して社会から脱出したいと思っている」と言うように表現していたと記憶しています。
確かに、この現在の強硬なSDG’s化、ニュー・ノーマル化というのは、あくまでCOVIDきっかけで動き出した物なので、これだけ危機感の無い日本の国民が心情や皮膚感覚としてそこに適応できていなかったとしても驚くには値しません。
だからこそ私はこれまでずっと「これからはついてこれない人たちが搾取される時代になる」と繰り返してきたのです。
COVIDが蔓延し、ワクチンが日本に行き渡るまでのおよそ二年間、この時間を新しい時代に適応し、そのための力を付けようとしてきた人間以外は、みんなそこに陥る可能性があります。
そしてそれって、たぶん大多数だと思うんですよ。
オールド・ノーマルの世界にしがみついて同じように暮らそうとしてきた人たちがほとんどな訳でしょう?
日本のワクチン浸透が遅れているのはそういう民意の反映なのではないでしょうか。
もう世界はとっくに次の世界に向かっているのに、日本はまだまだ惰眠の夢に居ようとしている。
いまの、いわば鉄がまだ熱い期間は、半年ほど続くことでしょう。
残された期間のうちに時間と労力を注ぎ込めばまだどうにかなるかもしれません。
そうでない人たちは……取り残されて、新しい世界で居心地よく暮らすのは難しくなるものだと思われます。
前の日本でのパラダイム・シフトを描いた映画「この世界の片隅で」は、若妻のヒロインが、国が焼け野原にリセットされて、新しい時代に強制的にスタートをさせられた中で「これからの時代に自分はついてゆけないだろう。そうなる前に、この世界の片隅に自分を見つけてくれてありがとう」ということを旦那さんに告げて終わります。
その時代が終わってゆきつつあります。
もう、何もしていない人は、誰にも見つけてもらえず、養ってももらえないのが当たり前になってゆくことでしょう。
「誰も取り残さない世界」というのは、すべての人が平等に一人前扱いをされて「それがあなたの結論なのね、それでいいのね、人権として一人前の人間の選択だから、誰も余計な口出しはしません」と尊重される世界です。
滅びゆく自由も尊重されます。
自分は自立なんかしてないつもりでも、各人自立しているのが当たり前のレギュレーションとなるので、してないつもりのまま取り残されてゆくのです。