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Channel: サウス・マーシャル・アーツ・クラブ(エイシャ身体文化アカデミー)のブログ
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第二次冷戦下の動き

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 今回は、こちらの報道について書きたいと思います。

 https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E4%B8%AD%E5%9B%BD-%E5%AD%A6%E5%95%8F%E3%81%AE%E8%87%AA%E7%94%B1-%E8%AA%8D%E3%82%81%E3%81%9A-%E5%85%9A%E3%81%8C%E6%80%9D%E6%83%B3%E7%9B%A3%E8%A6%96%E5%BC%B7%E5%8C%96%E3%81%AE%E8%A6%8F%E5%89%87/ar-BB1gMtGI?ocid=msedgntp

「中国、学問の自由認めず 党が思想監視強化の規則」

 というニュースですね。

 いまの強硬なニュー・ノーマル化に対して、最大の思想的反発を掲げるのは当然この国です。

 このところ、愚民化政策について書くことが沢山ありましたが、これこそ典型的な愚民化政策です。

 昨年、三権分立や人権などは西洋民主主義国での話だと全否定し、政権は法律より優位にあるというもうメチャメチャなことを言い出して法治国家と言う概念そのものを揺るがした国のお話です。

 だからこそ、本朝の未来もまた、民意がいまのままずるずる行ったなら親中化を進めるのではないか、と私も書いてきた訳です。

 いわゆる先進諸国でのニュー・ノーマル化の鋭い波から脱落したら、掬い上げてくれるのは中国さんしかいないですからねえ。

 陽強まれば陰また強まると言った感じで、西洋諸国の人権思想、平等主義への波が激化するほど、中国の思想統制が露骨化しています。

 先進諸国に取り残された国々を、中国が援助金とワクチン外交でどんどん身内に取り込んで行っていますが、このままでゆくなら日本も今後、経済と民度の低レベルさゆえに中国資本のぶら下がり国家になってゆくということは充分にあり得る気がします。

 中国とアメリカの二つの大国の間にバランスを取って利を得るということが日本と言う国の在り方だったと思うのですが、反知性主義と愚民化政策が行き渡って国としての力が圧倒的に下がっているいまの日本で、果たしてそんな難しいことがやっていけるのでしょうか。

 先を読む力のある人は、とっくに日本の数少ない強力な武器である赤いパスポートの力を使ってどんどん世界に出て行って、世界人化して行っているように思います。

 もう、この国で満足してつつがなく人生を送って終わる、ということは殆ど不可能になってはいないでしょうか。

 だって、みんな充分にひどい目にあっているでしょう?

 ただ無気力で無抵抗なためになにも行動していないだけで。

 このままの流れの先には、最悪、中国に思想統制された日本、って未来だってあり得ると思う。

 日本は80年代くらいから「もっとも成功した共産主義国」って言われているくらいで、愚民化政策の結果として国民が自らそっち方面に無意識に向かうってことはある気がするんですね。

 エシカルな方向へのパラダイム・シフトというこのニュー・ノーマル化への流れは「第二次冷戦」って言われもするけれども、これはつまり、民主主義と権威主義の対立だって風にも言われているそうです。

 みんな、権威主義大好きでしょ?

 これまでそれできたから。

 急に「はい、あなたは一人前の人間です。人権あります、自由です、すべて自分で責任もって生きて行って下さい」って言われても困るでしょ?

 誰かと団子になって権威にぜんぶゆだねて生きてきたから、これからもそのまま行けたら楽でしょう?

 以前の冷戦が、民主主義と共産主義との対立だったってのは、国の経済政策単位での対立だったけれども、こんどのは民主と権威っていうもっと個別の思想的なところでの対立だから、そのラインは国境って言う地図上にある物ではないですよね?

 そのラインは、個々人の生き方にある物です。

 つまりどういうことかというと、先行してアメリカで興っているような、思想による分断が世界各国の中で起きる訳ですよ。

 そして、各国家の中で隣人間において、強烈な適応格差が出来て行く。

 それが嫌だと言う人たちの声が多ければ、やはり日本は中国側に向かっていくということになるのでしょう。

 少なくとも、民意の上では。

 国民の人権なんて認めない国と、自分の人権なんて持て余している国民。

 なんという恐るべきカップリングだ。

 いや、いいんですよ。

 私は中国が悪いとも思わないし、共産主義が悪いとも思っていません。

 ただ、現行の中国の少数民族に対する人権感覚を見ると、果たして本当にそういう扱いをされたいものかなあ、と思うところがあります。


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