今日はいつもの外での通常稽古。30度を超える真夏日!!
今回のテーマは、私の中での最終段階に設定していたある打法の用勁の練習でした。
うちの学生さんたちは私と違ってわりにすぐできる人たちなので、こちらは体得にずいぶん苦労した物をすぐにできるようになっていました。
その用勁を使って今回試したのは靠。
私の好きな打法です。
これを覚えると、全体が変わります。
それまではどうしても動きの自由度が高い手に意識が行きがちなのが、手であちこち攻撃をかけつ、隙あれば真ん中からどーんと靠をかますという視点が身に付くと、本当の意味で全身が勁力の球になります。
相手の胸でも肩でも、体でぶちかまして体幹にダメージを与えられる。推すのではなく、打ちです。体で体をぶん殴って、のち、吹っ飛ばす。交通事故系のうちの発勁の昇華がそこにはあるように感じます。
これになれると、不思議にまずは肩が拳のように確かに感じられてきます。
そしてさらになれると、肩の下、肋骨にも拳の感触が出てきます。
そこに頼りになるでかい拳があって、差支えなく相手をぶん殴れる感じ。
この場所のことを、よくふざけてAMIと言っていました。アシュラ面怒りの略です。ゆで先生。
アシュラマン、というか阿修羅像の真ん中の腕が生えている辺りがちょうどそこです。
これができると、背中側でも打てる感じに勁が通ってきます。
そうなるとだいぶ全身が鉄球です。
手は相手に嫌がらせをするなり拿をするなりに使っておいて、身体でばかーんと打てばよい。
気分すっきり爽快な拳のヴァイブスが楽しめます。
気功で全身を膜から勁を発することができれば、こういう強い身体が作れます。気分爽快。