入り口
ここのところ少し気になっていた問題がありまして、そのことについてのニュースなどがネットで出てくると目を通すということが続いていました。 その件というのは、モデルやタレントの事務所が当人の許可を得ずにAVの製作現場に所属者を送り込む、という問題でした。 これ、完全に犯罪だと思いますし、また日本で恒常的に行われているハラスメントの本質が顕れた物だと感じています。...
View Article穴所
これは、台湾の名門武館で二十年も修行をしている友人から聞いたのですが、人間というのは生まれてきた時にはまだ体が閉じていないのだそうです。 母体と一体だった状態から分かれて独立した直後は、気功で言う穴所がいくつか開いているのだといいます。 その一つが頭頂にある百会のツボで、そのために赤ん坊の頭蓋骨というのはまだしっかりとかみ合っていない柔らかい状態であると解釈しているようです。...
View Article命を立てる
最近、イギリスの女性作家が書いた小説「ロボット・イン・ザ・ガーデン」を読みました。 無責任なニートの男性が迷い込んできたロボットを育てることによって成長するという、同じイギリスの作品である「アバウト・ア・ボーイ」の少年の立ち位置をロボットにしたような話でした。 何かイギリス社会における、うまく大人になれないということ問題が浮き彫りにされたような感を受けました。...
View Articleそこに何がある?
これだけの国土の中に、こんなに世界中の武術があるんだから日本はすごいね、という話を先日友達としていました。 しかし、その後、周りを振り返ってみると、でもそのうちどれだけに実があるのだろうということが気になってきました。 この二十年ばかりの新古武術の隆盛で、古武術と呼ばれている物の多くが実は中身は新派である、という問題が一つあります。...
View Article三〇度越え、公園稽古
今日はいつもの外での通常稽古。30度を超える真夏日!! 今回のテーマは、私の中での最終段階に設定していたある打法の用勁の練習でした。 うちの学生さんたちは私と違ってわりにすぐできる人たちなので、こちらは体得にずいぶん苦労した物をすぐにできるようになっていました。 その用勁を使って今回試したのは靠。 私の好きな打法です。 これを覚えると、全体が変わります。...
View Article伝統はモチベーション
昨日、靠で学生さんたちをバシバシと懲らしめたら、なぜかやる気がわいてきたらしく、本日もワークショップの事前に稽古をしたいという申し込みがありました。 どうも靠の威力が気に行ったようです。...
View Article6.19関内ワークショップの感想
6月関内ワークショップは、また遠方のみなさんや飛び込みに方も来てくれました。 そういう方々やいつも来てくれるみなさんに良いものを持って帰ってもらおうと、いつも仕込みをしているのですが、今回のはちょっと、いや、だいぶ上の方のことを公開しました。 それに気づいたのかみなさん「これ、だいぶ難しいんじゃ……」「いきなりこんな高度なことをするなんて……」とちょっと戸惑われていた様子もありました。...
View Article今週末25日26日のお知らせ
25日土曜日は、11時より関内大通り公園で稽古があります。雨天時は別の場所に移動になります。 26日の日曜日は湘南クラスでの練習で10時からです。 http://ameblo.jp/southmartialartsclub/entry-12168541501.html よろしくお願いいたします。
View Article撑掌の考察
套路を学ぶと頻繁に出てくる、撑掌という技があります。読み方はトージャン。 これ、基本拳である八卦拳には入っていません。 なのに、妙に存在感があってちょくちょく出てきます。 相手を押しとどめるように手のひらを前に出す動作なのですが、小指側を上にしていて不思議な恰好のようにも思います。 しかし、これ、思うに実は、勁力の根本構造にかかわっているのではないかという気がしてきました。...
View Article味道LIFE
私は自分のやっていることにしかあまり関心がないし、それ以外のことは知っても忘れてしまうんのであまり専門用語を知りません。 なので「受け止め系」とかの表現をしてしまうのですが、これ、結構意味がある気がしています。 なにかタームで表現されることで、わかったような気になってしまうのは実質少しも進捗していなくて、人をその場に居続けさせてしまうという危険があるのではないかという気がします。...
View Article天敵と縦の立ち方の構え
さて、ここまで鶴拳問題を書いてまいりましたが、その周辺のことを実技面からちょっとアプローチしてみたいと思います。 把の系統とそれ以外の系統の見た目での違いを一言で言うなら、それは立ち方にあります(もう一つは勁力の運用に伴う靠の多用)。 一般の少林拳が、平馬と子牛馬(馬歩と弓歩)の二つを基底にするのに対して、把の系統はわりにフツーっぽく立ちます。...
View Article7月の練習予定更新
17日 日曜日は関内ワークショップです。http://ameblo.jp/southmartialartsclub/entry-12174569669.html 23日 土曜日はかんふーくらぶさんでの練習になります。 30日の土曜日は、10時から関内大通り公園になります。 よろしくお願いいたします。
View Article発勁ビリビリ
相変わらず、新しく来てくれるみなさんをちょいちょい発勁で打っています。 そして、みなさん相変わらず喜んでくれています。撃たれて。 自分で自分を打つことは出来ませんから、その時のみなさんの感想が現状の自分の勁の感じを知る手段となります。 その感想の中に「電気みたいにビリビリきた」と言う物がありました。 これは私もだいぶうまく行ったものだと思いました。...
View Article獣の相関関係
鶴拳類の南進について書いていますが、また少しそれてそもの動物拳法について少し書いてみます。 中国武術は、ヨガ、気功が延長された形で今のスタイルになったと言われていますが、特に古い気功の中に、五禽戯という物があったと言うのはよく耳にします。 これは五種類の獣の動作を取り入れた気功のようです。...
View Article臨在さんとお茶
先日、鎌倉に行くときによく前を通るお寺に少し立ち寄りました。 中で気功でもしたいなと思ってのことだったのですが、そこでなんとなく由緒を読んでみたら、ちょっと面白い縁があったようなので書いてみます。 そのお寺は、元々臨済宗が日本に入ってきた初期のころのものだそうです。...
View Article中国武術の起源
鶴拳類の南進を追いかけていて、中国武術の発展に目を向けてきましたが、そこは陰陽思想、逆も補うべく今度は中国武術のおおもとに視点を向けてみたいと思います。 このことは各種の書籍などで必ず軽く触れられているのですが、それにちょっと私が直に耳で聞いた説などを取り交ぜてみたいと思います。 まず、中国武術の起源として必ず語られるのが、少林隆盛以前の時代に手搏と呼ばれる物などがあったということです。...
View Article五獣の相克をさらに追う 若干苦しい編
はじめに言っておきます。今回の考察は結構苦しいこじつけをしています。思考過程の一経過だと思ってください。決してここで完成された仮設ではありません。...
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