6月関内ワークショップは、また遠方のみなさんや飛び込みに方も来てくれました。
そういう方々やいつも来てくれるみなさんに良いものを持って帰ってもらおうと、いつも仕込みをしているのですが、今回のはちょっと、いや、だいぶ上の方のことを公開しました。
それに気づいたのかみなさん「これ、だいぶ難しいんじゃ……」「いきなりこんな高度なことをするなんて……」とちょっと戸惑われていた様子もありました。
でも、そういうことを分かりやすく披露していってしまうのがSMACのワークショップ。すなわち南派少林香港鴻勝蔡李佛拳。
そうやって高度な仕組みをやりながら、形にするのは靠。体当たりです。
みため、結構暴力的な動きではありますが、実際には腕のように自由に大きく動くところではないので、器用さや瞬発によるごまかしが利きません。
以前、練習会に来てくれているドクトルが教えてくれたとおり肩甲骨までは腕です。
なので、肩や上腕で体当たりをして打つということは、腕のだいぶ短いところで殴っているとも言うことができます。
慣れると本当に、そういう違和感のない感触が出てきます。
そして、これで打たれると普通に殴られたように暴力的な威力が……。
とはいえそこは勁。拙力とは違うので、体ごとすっと持っていかれる感触があったり、打たれた表面は痛くないけど中や背中に衝撃があったりします。
肘や手首の関節運動で打って発勁だと言ってしまうと、この打ち方が出来ません。
運動で打つのではなく、軸の力を純化させて打ちます。これを定力で打つ、整勁で打つなどと言います。
やられると身体の中に、本当に軸が入ってきて撃たれたような感じになります。
こういうことのやり方を一つづつみなさんに持ち帰っていただきます。
次の関内ワークショップは7月の17日、日曜日になります。よろしくお願いいたします。