先日、鎌倉に行くときによく前を通るお寺に少し立ち寄りました。
中で気功でもしたいなと思ってのことだったのですが、そこでなんとなく由緒を読んでみたら、ちょっと面白い縁があったようなので書いてみます。
そのお寺は、元々臨済宗が日本に入ってきた初期のころのものだそうです。
臨在さんと言えば、ここでも書いたように、臨在三拳で知られる、師匠の棒打ちを徒手の技に活かして師叔ないし師伯を倒して悟りを開き、お礼参りに師匠にも掌打をかましたという、ものすごく少林色の強いエピソードの面白いお坊さんです。
その臨済宗の教えを鎌倉に伝えたのが立ち寄ったお寺のお坊さんだそうで、この方、宗代の中国に二度も留学をされた方だそうです。
面白いのは日本に茶の文化を広めたのもこの方らしいということです。
「喫茶養生記」と言う書物を残していて、そのタイトルの通り、伝来当初のお茶はどうも薬の要素があり、養生によいとされていたそうで、頼朝公の二日酔いをお茶で治したという話が残っています。
これ、いまの我々の感覚で言うと、漢方と気功のようなものに感じます。
さすがは中国直系の禅宗の思想だなあと思った次第です。