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Channel: サウス・マーシャル・アーツ・クラブ(エイシャ身体文化アカデミー)のブログ
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陰陽でタオを読むという話

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 この八月、私は無事二回のワクチン接種を受けることが出来ました。

 神奈川県在住の四十代としては早い方になると思います。

 この年齢だと、職域接種で受けるか、自衛隊の集団接種会場での接種に間に合ったか、あるいは既往症での接種かということになります。

 私の場合は最後の物になります。

 私自身は、去年の早い段階で公表した通り、財布の中に「治療拒絶」のカードを常備しており、病状が発覚したら病床を他の人に回してもらうことを選択しています。

 なぜなら、数年前に書いたように私は血栓症で死にかけたことがあるので、恐らくは発症したら血栓で死ぬ可能性が高いからです。

 加えて別に自分の命に執着もしていないので、こんな人間に貴重な病床をさいて生きるべき人が一人後回しにされるのは望んでいません。

 いま流行しているデルタ株は、感染率が従来株の倍だそうです。

 さらに、感染した場合の体内での増殖率はなんと千倍。

 えぇっ! それって一体トータル何倍の威力なの!? と驚かされてしまいます。

 しかも、不織布マスクでの防御率も格段に低く、もはや三密など関係なく、すれ違っただけで感染すると言われています。

 友人間でも感染者が現れているのですが、その中の一人はお医者に「いまは電車に乗っただけで感染するから」と言われたそうです。

 つまり、従来株に対する防御はTHE・無力と膝を突きたくなる有様。

 こうなってくると、感染したら勝手に放置して孤独死させといてね、という訳にもいきません。

 なにせ私の中で千倍に増殖して、密関係なく空気感染をすべく流れてゆくからです。

 感染したら即焼却してねカードでもあれば良いのですが、それも無いので社会的責任としては早めにワクチンを接種するということになります。

 既往症者へのワクチンのススメと言うのはそういう意味あってのことでしょう。

 私にとっては、人類社会への義務のような物です。

 かくして接種会場に向かうことになったのですが、行ってみればそこには同じ年頃のガラの悪いデブが居てこちらにガンを飛ばしているという状況に出くわしました。

 なんだこいつ、と思いながら通り過ぎれば、点々とそこらに同じような太ったのがいます。

 そう、既往症者の枠の中に、BMIという項目があるので、私と同じような理由で接種に来ているアンちゃんたちだったのでしょう。

 私がどうして水陸両用型MSのような体型なのかというと、これは中国武術をしているからです。

 伝統武術での養生によって、そういう体格になっています。

 これは格好が悪いですが、そのためにBMIの条件に相当することになりました。

 また、既往症としてかつて死にかけた血栓症と、その後続いている高血圧がありますが、これらもまた中国武術での修行をちょっと過剰にした結果に由来しています。

 本来は失敗と言っていいことなのですが、結果ワクチン接種が出来ました。

 これらはまるで塞翁が馬のように幸禍が円転しています。

 そして、そのようなことを因果を読んで自分の望んだように選択できるようにしてゆくことが、タオの読み方だと言えましょう。

 この因果とタオを観る目、すなわち識を養うことが中国武術の本来の大目的です。

 そうすることで、天地と調和して生きることが出来る。

 私は無辜の人々に感染させるのが嫌だったので、今回はその意図に結果が合致することが出来ました。

 中国武術や気功と言うのは、生き方なのですよ。

 自分が歩く道を選択するための知恵だと言うことも出来るように思います。


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