前の記事で、俗悪の世を創り出してきた大人たちとそこに生まれた子供たちについて触れました。
今回お話するのもそれと似た構造の世の中に関することです。
こちらのリンクをご覧ください。
世界の若者の半分以上は「人類の未来は絶望的」と感じている【調査結果】 | ハフポスト (huffingtonpost.jp)
十カ国の若者たち一万人を対象に行った調査の結果、彼らの内の半分以上が「大人たちは自分たちやその後の世代を裏切っている」と感じているそうです。
同じく半分以上が未来は恐ろしいと感じており、三分の二は未来は絶望的であると感じているとのことです。
この記事では、フィリピンの環境活動家である若者の言葉が取り上げられています。
名字から判断するに、中華系フィリピン人の方でしょうか。
彼は「社会は、この不安は不合理な恐怖で、瞑想や健康的な対応法で克服すべきといいます。...しかし、それではこの恐怖を直接引き起こしている人たちの説明責任がなくなってしまいます。この気候不安の根底には、政府の無策によって裏切られたという深い思いがあるのです。増大する気候不安に真に対処するためには、正義が必要なのです」と語っています。
ここでもまた、世界を食い荒らしてきっぱなしのブーマーたちとこの後に責任を押し付けられた若者たちの間の分断が語られています。
若者たちは正義を求めているのですが、老人たちはガハハ親父や明るいおばちゃんのようなペルソナの陰に隠れて一切対話も対策も見せはしません。
ここに分断以外の何があり得ることでしょうか。
彼等若い世代は、とにかく自分たちで動いて解決策を模索してゆくしかありません。
おそらく、俗悪な大人たちは既得権益を優先する大人たちは彼らの足を引っ張り続けることでしょう。
でも、あるいはだからこそ、若者たちは自分たちが生きるために正義の側によるしかなくなります。
自分たちで考え、行動してゆくしかない。
いまのパラダイム・シフトの背景を実に裏打ちしているアンケートだったのではないでしょうか。
なお、この記事が発表された直後、フィリピンでは強大な台風が発生し、甚大な被害が出ています。
12月の強い台風の背後には、もちろん環境破壊による気象問題が想定されます。