老師から五祖拳の三角揺の套路を教わり始めています。
もちろんオンラインでです。
私が学問を進めることよりも、沢山の老人や既往症保持者の生命や子供たちの健康の方が大切だ。
私は世の中を良くするための一助になりたいと思って活動をしているので、それで世の中を悪くしていては話になりません。
いずれ、世の中が平らになったときには手を取って教えていただけるとのことですので、いまはその日を楽しみにしつつ、毎週学ばせていただいています。
いまの世の中、こうしてオンラインで十分に物を学ぶということは出来る。
その気があれば人は前に進むことが可能です。
古い様式にだけしがみついて現実の目の前の問題を無いもののように振舞うのでは人の質が知れる。
自分がこうして逆境の中で進める人間であれることは幸せだと思っています。
特に、中国武術は秘教主義なので、教えていただけること自体が非常に貴重な物です。
先日教わったのは、三角揺では斜めにラインを取った要領が重要視されるということでした。
ここで以前少し教わったときに感じたことがより強く感じられました。
すなわち「これ、心意拳でいう熊吊膀や形意拳の熊形、蔡李佛の膀橋ではないか」ということです。
これらは私が研究している中国武術の中に通じる心意把の流れの基本を成す物です。
心意拳を教わっていた頃には、先生がその師にこれを食らって初めて心意の勁を感じたということを繰り返し聞きました。
また、蔡李佛では最初に学ぶ基本の中にこれが含まれております。
それによって私は、心意の流れが蔡李佛にも繋がっていると思った次第です。
広東の蔡李佛からさらに南の福建の五祖拳に進んだのは、五祖拳は奥に進むと心意拳になる、と聴いたからですが、まさにいま、その部分に接しているという気がしています。
このような不自由な世の中で、秘教的文化の秘伝の世界に踏み込んで、こうして学問を続けて研究を深めて行けることは本当に幸いなことです。