さて、おかげさまで無事、入学式を終えました。
明日からは通学が始まります。
私、最年長なんじゃないかなと思っていたら、私より上のおばあちゃんも同級生に居ました。
卒業まで無事通学できるのかな、この方……なんて悪いことを考えてしまいましたが、それは私自身、常に自分が死ぬことを考えているからです。
独身男性の平均寿命は六十代前半だと言う説があります。
私には十数年しか時間がない。
家族がいる男性でも、健康寿命と言うのは七十二歳だそうです。
それ以上の年齢では認知か寝たきりかが圧倒的に増加する。
つまり、あと十年以内に頑張って結婚しても延長される健康期間はもう十年ばかりかもしれません。
フィリピンの私のグランド・マスターたちはもう五十代に入っていて、現地での平均寿命の世代となっています。
もっとも気候が良いせいか割と頻繁に百歳を超える老人も居て、運命の分かれ道のふり幅がだいぶ大きいようではあるのですが。
まぁそのように、我々は常に死と共にあると考えるのが自然な年齢となっています。
元々若い頃から危険な人生を送ってきたので頻繁に死とはすれ違ってきたのですが、今回想定しているのはいわゆる自然死のお話です。
いまどき、五十や六十はジジババじゃないという意識があるのは当然だと思いますが、これもまたふり幅が大きくて、老人関係の仕事をしていた時には元気なおじさんみたいな八十も居れば、死にかけの六十代もいました。
認知があるけど元気と思っていた明るい爺さんが、元気なまんま不意に亡くなってしまう、ということも不思議ではありませんでした。
だから、分からないんですよね。
以前から書いているように、私は筋トレやヨガ、ストレッチなんかでYOUTUBEを観ることが非常に多くあります。
するとおススメで、トレーナーやインストラクターでなくて素人の挑戦動画のような物も出てきます。
中には不器量であまり上手では無い女性のヨガ動画が流れてきたなと思ったら、AV女優の人だったということがあったりもしました。
そしてそれを見てしまったことで今度はAV女優や男優さんの動画が数珠つなぎにおススメに出てきてしまうことも。
このあいだ観たのは、アナウンサーのヨガ挑戦動画でした。
この女性アナウンサーが大変な美人だったのですが、御年五十だと言います。
いや、信じられないくらいに若々しい。
ヨガ初心者と言ってましたけど、ほんとはもう達人で不老不死なんじゃないかと思うくらいです。
ですけれどもこの方をたまたまテレビで観た時にアップになったら目元にずいぶんたくさん関節があらせられていて、あぁ、ちゃんと年齢は端々に寄られてはいるのだなあと感じました。
でも若いし美人ですよ!
それで思い出すのですが、近年、ラジオのCMなどで非常に気になる傾向がありました。
例えばある携帯電話のCMなのですが、ミニドラマ調で同窓会の様子が送られているのですね。
その中で「私、この間、離婚したの」「そうか。ぼくと、携帯電話を一緒にしない? いまなら六十歳以上家族割で半額なんだ」みたいなことが描かれているのですね。
これ一本じゃなくて、この感じのロマンティックな物が結構普通に流れている。
六十歳以上の男女間で。
いやー、発情してるな、爺さん婆さん。
いや、それともこれはあくまで代理店の発信しているフィクションなのでしょうか。
とはいえ、ネット上のセックス・アンケートなんかを目にすると六十歳以上と年齢に書いてあるアンサーも多い。
どうやらこれがシニア世代の本当のようなんですね。
こっちはもうそのくらいのころには死ぬだろうと思って生きている間に、この国のシルバー世代は発情しまくっていた。
すごいなあ。
けど、上述のアナウンサーさんみたいな人だったら、六十過ぎてもせいぜい四十くらいにしか見えないという気もします。
敬愛するキャリステニクサ―、フランク・メドノアさんも六十だと言いますがどう見ても三十代です。
90年代くらいに、ようやく安定して売れてきた爆笑問題の太田光氏が「俺たち三十代はまだ頼りない。四十代からやっと大人って感じだよね」と言っていたのですが、その後、セックス・アンド・ザ・シティでアラフォー文化と言う物が認知されて、どんどん先進国でのいわば青春期のような物は延長傾向となりました。
そして、そのまま大人になることなく還暦を迎えて退嬰して還暦すぎても発情している。
なんというか、永遠に大人になることが無い時代に来ているような気がします。
ただ私は、立ち往生上等の生き方をしてきたバカ男子だったからなあ。
スパルタ兵と同じで、永遠に生きろとは言われたくないなあ。
https://www.youtube.com/watch?v=xCTEBXViDtw