毎日、政権とカルト宗教の癒着が取り上げられていますね。
良いことです。
戦後高度成長期からこの国を裏から蝕んで来た闇の権力が暴かれてゆくことで、これまで国風を蝕んで来た腐敗を切除することが出来ればと切に望みます。
カルトと言えば個々人の心を惑わして、認識能力を狂わせ、人生を愚かな物にして奪ってゆくという認識がこれまでは普通で、いわば「個人の問題」であるという視点があったかと思うのですが、今回の件で決してそうではないということが判明しました。
国体そのものに食い込んでおり、各個々人の心を惑わしてゆき、その総体として政権を惑わし、さらには国風そのものを狂わせるということが可視化されていると思われます。
このことから分かるのは、国と言うのはやはり個々人の集積で在り、個々人の認識能力の低さと国風としてのそれは繋がっているということではないでしょうか。
衣をはぎ取った言い方をするのならば、バカが集まると馬鹿な国になるということです。
半世紀以上に渡ってカルトに国風をリードされる部分があったというのはそういうことでしょう。
カルトが洗脳によって人から判断能力を奪い、バカにすることで運営をしてきたということの延長として、政治に干渉していた訳ですから。
ただ、現状決して勘違いしてはいけないのは、このカルトのリードが政治を牛耳っていたということでは、いまの段階の調査では、決してない、ということです。
あくまで、政権そのものにカルトの願いと同じ国民へ扇動があり、意見が一致した結果として同じことをしてきていた、ということです。
カルトの思想と、政権の思想である国家神道や神社政治連盟の思想が重なっており、利害が一致した結果協力して国民を双方の思想の重なるところに誘導してきていたのだ、ということです。
いずれにせよ、全然心温まるところではありませんね。
絶対的な一つのカルトに国が支配されていた訳ではなくて、二つの怪しげな信仰に依って支配されている、ということです。
キリスト教系の傍流と、近代に創作された神道、この二つが連立政権を作りながらパイの分配を画策していた。
そこに、近年また別の宗教団体の政党が参加して連立政権が成立していた、という状態ですね。
この件について、キリスト教と神道における国の支配と農業という視点から次回にお話してゆきたいと思います。